Quantcast
Channel: 自炊 –おまスキャ
Viewing all 58 articles
Browse latest View live

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

$
0
0

IMG_0223

今までスキャンした本の冊数をおぼえている、自炊ブロガー@ushigyuです。

ブログ名の通り「自炊(本の電子化)」に関してどこよりも詳しく解説している当ブログ。

購入する裁断機やスキャナー等の検討から、実際の手順、後片付けに至るまでをまとめたのが以下の記事です。

【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~

自宅での”自炊”の他に、紙の本を送ると電子化して送ってくれる「自炊代行業者」も、最近では増えてきています。

ですが以下のニュースでわかる通り、そちらには若干暗雲が垂れ込めてきている状況。

(個人的には、自炊代行業者は全然ありだと思いますし、出版社の方々も規制によって既得権益を守ろうとするのではなく、出版業界全体のパイが増えるような方向性を考えた方が良いと思うのですが。。。それは置いといて。)

それに加え、有象無象の電子書籍ストアが乱立し、消費者はどこでどうやって電子書籍を買えばいいかわかりにくいのが今の状況。
裁断機とスキャナーを使った”自炊”のニーズは、もう少し続きそうです。

とは言っても、「やってはみたいけど踏み出せない」「よくわからない」という人もまだまだ多いはず。

ということで、今回はそんな方に向け、Q&Aという形で「自炊(本の電子化)」についてまとめてみました。

スポンサーリンク


◆目次

 ・Q1. “自炊”(本の電子化)って何ですか?

 ・Q2. どんなメリットがあるの?

 ・Q3. 自炊(裁断、スキャン)する手段はどんなものがあって、いくらかかる?

 ・Q4. 自宅で自炊するための裁断機とスキャナーは、どれを選ぶべき?

 ・Q5. 1冊あたり時間はどれくらいかかる?

 ・Q6. ファイルサイズはどれくらいになる?

 ・Q7. 電子化した本は、どうやって読むのがいい?

◆Q1. “自炊”(本の電子化)って何ですか?

Jisui q and a by jisui blogger 1

Wikipediaによると、以下の通り。

書籍や雑誌を裁断機で切断しイメージスキャナ使ってデジタルデータに変換する行為を指す言葉
(via 自炊 (電子書籍) – Wikipedia

「自ら吸い込む」ことから名付けられたということです。

元々はネットスラングでしたが、iPadやKindle、タブレットPCなど電子化した本を読むのに便利なデバイスの普及により、かなり一般的な言葉になってきました。

上記Wikiでは『自炊には相応の技術を要する』とありますが、実は大した技術など必要ありません。
それを解説したのが、前述の自炊まとめ記事です。

今回の記事でも、自炊はそんなに難しくない、ということを知ってもらえるよう書いていますので、以下のQ&Aも読んでみてください。

◆Q2. どんなメリットがあるの?

一番のメリットは「スペースをとらない」ことでしょう。

本を読んだそばから売ったり捨てたりできれば良いですが、後で読み返したりリファレンスとして使ったり、などとっておきたい本もあるものです。
そんなときに電子化してあると超便利。

私は既に600冊以上を電子化していますが、それが紙の本として家にあったら…
と考えるとゾッとします。。。

スッキリした家を保つためにも今や私にとって”自炊”は必須です。

データなので持ち運びが楽で、iPad等に入れて何十冊、何百冊と持ち歩けることも大きなメリット。

他にもテキスト認識(OCR)させて検索できたり、整理しやすかったり…といった様々なメリットが。

詳しくは、以下の記事をどうぞ。

デメリットというほどのデメリットは思いつきませんが、心理的・物理的・金銭的なハードルは確かにあります。
(裁断機とスキャナーを揃えれば4〜7万くらいはしますしね…。)

それらのハードルについては以下で解説しています。

◆Q3. 自炊(裁断、スキャン)する手段はどんなものがあって、いくらかかる?

まずは、当ブログでも解説している、自分で裁断機やスキャナーを揃えて電子化する「自宅での自炊」

裁断機やスキャナーはそれなりに高価ですが、一旦揃えてしまえばあとはやるだけ。
業者に任せるのは不安な人や、自分で設定など微調整したい人はこれ一択でしょう。

ちなみに、私の場合は裁断機+スキャナーで45,000円くらい。
何を買うかによりますが、両方揃えるとだいたい4〜7万円程度になるでしょう。

なお、大量の本を自炊する場合は以下の記事を参考に、裁断機とスキャナーのメンテナンスを忘れずに。



大量に本がある場合は、「自炊代行業者」を使えば楽です。
だいたい1冊あたり100〜200円といったところでしょうか。

ただし、ファイル名変更やテキスト認識、ページ数増などで別料金になる場合もありますので、各業者の料金表を確認ください。



秋葉原には「レンタル自炊スペース」があり、10分100円で裁断機とスキャナーを使って自炊できます。
(現在は、秋葉原の別の場所に移転しているようです)

実は福岡でも、このような自炊スペースができる、という噂も…?
(オープン次第記事にしますので、お待ちください)

その他、裁断専門のサービスもあります。
利用してみたところ高品質でどんな本でもきれいに裁断してくれますし、自炊代行業者と違って訴えられることもありません。

スキャンは別途自分でどうにかする必要はありますが、こういったところを利用するのもアリですね。
価格は、1冊あたり55〜90円ほど(冊数や本の種類によって異なる)。

◆Q4. 自宅で自炊するための裁断機とスキャナーは、どれを選ぶべき?

人気のある裁断機としては、PLUSの裁断機、中国製裁断機、Carlの裁断機があります。
それぞれ特徴があるので、自分のニーズに合わせて選ぶのが良いです。

裁断機の比較記事は、こちら。

私のオススメは、Carlの裁断機。薦めるには理由があります。
軽くて取り回しや収納しやすく、ある程度小分けにするにしろ裁断機能は十分。

600冊以上裁断してそういうのですから、間違いないです。

スキャナーに関しては、Scansnap S1500でOKだと思います。
他のスキャナーでもおそらくできるとは思いますが、間違いないのはやはりScansnap。

但し、これは現時点(2012/3/1)での話。
今後もっと良い新製品が出てくる可能性も。

そのときはまた記事にしたいと思います。

◆Q5. 1冊あたり時間はどれくらいかかる?

私がマンガ1冊で試してみたところでは、

 ・解体&裁断:1分10秒
 ・スキャン:4分30秒

で電子化できました。

最初の最初はもっと時間がかかると思いますが、数冊自炊して慣れれば誰でもこれくらいでできますよ。

なお、後からキーワード検索できるようテキスト認識(OCR)する場合は、+3分くらいかかるのでご注意を。

◆Q6. ファイルサイズはどれくらいになる?

私がいつも設定しているスーパーファイン(上から2番目の画質)画質だと、「グレー」「カラー」で15〜150MB程度(ページ数等によりかなりバラつきあり)、「白黒」なら10MB以内です。

Jisui q and a by jisui blogger 2

もう1つ下の画質「ファイン」だとサイズは半分程度になりますが、iPadで見てみると若干文字にかすれがあります。

それでも読むには支障はありませんが、やはり若干気になるので、私のオススメは「スーパーファイン」。

1冊100MBとすると、例えば600冊入れようとすると60GBと結構な容量になりますが、普段から本全てを持ち歩く必要はないでしょう。

私の場合は、2,30冊ほどふとした時に読みたい本やリファレンス本を持ち歩いておき、残りはDropbox等で管理して読みたくなったらダウンロード、という運用をしています。

◆Q7. 電子化した本は、どうやって読むのがいい?

電子化した本(PDFファイル or JPGファイル)は、Mac・Windowsパソコンの他、iPad、GalaxyTabなどのタブレットPC、Sony Reader、Kindle、iPhoneなどのスマートフォンなど、あらゆるデバイスで読むことができます。

その具体的手順については、以下の記事で解説しています。

中でもオススメは、iPad。
その理由は、スペックもさることながら、豊富なブックリーダーアプリの存在が大きいです。

以下の記事で詳しく比較していますので、自分の求める機能や価格に応じて選んでみてください。

ちなみに、この記事でも書いていますが私の一押しはずっと「i文庫HD」です。

i文庫HD 2.2.0(¥800)

カテゴリ: ブック, ユーティリティ
現在の価格: ¥800(サイズ: 18.6 MB)
販売元: nagisa – yasuyuki asada
リリース日: 2010/05/09

App

ss1 ss2



なお、これまで公開してきた自炊(本の電子化)のノウハウが、これからの日本の電子書籍業界の(私が思う)展望や提言も含めて、電子書籍として発売されました!

かんたん!『積ん読』ゼロの蔵書電子化マニュアル | 株式会社デジカル

紀伊国屋書店Kinoppyや楽天のRaBoo等で販売されているのですが、ショップごとに専用の電子書籍アプリやユーザー登録が必要だったりと購入がやや面倒。

(この本の中で、まさにそのような状況について「どのデバイスでも読めるよう規格の統一」「電子書籍を買いたいユーザーを迷わせない『電子書籍ポータル』の開設」を提言するなど、多分に自己矛盾を孕んでいます…–;)

ですが、内容については自分なりにきっちりまとめたつもりです。

よろしければお手にとってみてください!

◆あとがき

以上のQ&Aは、今まで”自炊”に関してされた質問と、私が思う「こんなことに疑問を持つのでは?」と思ったことをまとめたものです。

もし他にも質問や知りたいことがあれば、ぜひ@ushigyuまでMentionかDMでご連絡ください。

質問が多く集まるようなら、また第二弾Q&Aとして記事を書きたいと思います!

こちらの記事もおすすめ:

  1. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  2. 本に合わせてScanSnapを設定し、スキャンしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第4回】
  3. スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!

新しいiPadで自炊はどう変わる?Scansnap(スキャナー)の設定は?iPad2と比較して確かめてみた

$
0
0

こんにちは。自炊(本の電子化)ブロガー@ushigyuです。

先日、遅ればせながら「新しいiPad(第三世代iPad)」を購入した私。
(参考リンク:ushigyuは、いかにして新しいiPadを買うに至ったか" target="_blank">自炊(本の電子化)ブロガー@ushigyuは、いかにして新しいiPadを買うに至ったか)

購入前は、「解像度が上がっただけでしょ?」くらいに思っていたのですが、実際に使ってみるとそのインパクトは絶大。

新しいiPadで見るサイト、写真、アプリの画面などなど、別世界のように綺麗でした。

では、自炊(電子化)した本はどうでしょうか?

おそらく多くの自炊erが不安に思うのは、

 『新しいiPadの解像度で、今まで自炊した本を見ても問題ないの?』

というところかと。

今回は、その疑問に答えるべく実際に私がスキャンした本で試してみました。

スポンサーリンク


◆当ブログ推奨設定は、ScansnapS1500の「スーパーファイン」

まず、今まで私がブログでオススメしてきたスキャナー(Scansnap S1500)の設定をおさらいしておきましょう。

画質は、上から二番目の画質「スーパーファイン」が最もバランスが良くオススメです。

(中略)

◆「ファイン」以下
 ⇒ 文字が若干欠けてしまう。文章は読めるがやや粗い。読み取り速度は「スーパーファイン」と変わらず。
◆「エクセレント」
 ⇒ 読み取り速度が1/3に。
【自炊(本の電子化)完全マニュアル】第4回「本に合わせてScanSnapを設定し、スキャンしよう!」より)

上記の通り、私がオススメしていた画質は「スーパーファイン」
(なお、画質以外の設定は上の記事に詳しく書いてあるので参照ください。)

Scansnapの公式サイトによるとスーパーファインは「白黒:600dpi、グレー、カラー:300dpi」とのことですが、それがiPadで見るとどの程度なのかよくわからない。

というわけで、私が実際にScansnapの「スーパーファイン」で自炊(電子化)した本を使って、iPad2 VS “新しいiPad(iPad3)”で比較してみました。

◆iPad2 VS “新しいiPad”で、自炊した本の画質を比較

まずは、活字からいってみましょう。

※なお、iPad2と新しいiPadではスクリーンショットのサイズが違う(iPad:1024×768、新しいiPad:1536×2048)ため、同じ大きさになるように拡大・縮小をしています

iPad2、新しいiPadのスクリーンショットは、それぞれ以下のような感じ。

Ipad2 1

New ipad 1

この時点では、どちらも文字がそれなりに滑らかに見えますね。

ですが、これを2倍に拡大してみると。。。

Ipad2 2

New ipad 2

iPad2はジャギー(ギザギザ)が目立つのに対し、新しいiPadではまだまだ滑らか。
違いがハッキリわかります。

次に、マンガではどうでしょうか。

iPad2、新しいiPadのスクリーンショットは、それぞれ以下のような感じ。

Ipad2 3

New ipad 3

やはり、この時点ではそれほどの違いは感じません。

こちらも2倍に拡大すると。。。

Ipad2 4

New ipad 4

活字の場合と同様、iPad2ではやや粗さが目立ちますが、新しいiPadでは全く気になりません。

また、画像を見るとわかる通り、新しいiPadの方が白と黒の差がハッキリして見やすいです。
これは、解像度に加えて彩度が約44%アップしたことが関係していると思われます。

以上、「スーパーファイン」のままでも問題なく、新しいiPadのRetinaディスプレイを堪能できることがわかっていただけたでしょうか。

※さらに画質を「エクセレント」に上げて試してもいいのですが、もはや肉眼で認識できるレベルを超えていると思うので今回は省略します。


「特に拡大とかしないなら、iPad2でいいやん!」と思われた方もいるかもしれません。
もちろん、iPad2でも全く支障なく読むことができます。

ですが、「新しいiPad(iPad3)」はまた別次元。
(あり得ないことですが)元の本より綺麗になってるんじゃないの!?と錯覚するほど。

今回のスクショではさほどの違いはわかりにくいと思いますが、実際のiPadで読み比べてみるとその大きな違いがわかります。

彩度(色の鮮やかさ)の違いも大きく関係しているのかもですし、新しいiPadの方がよりクリアーというか、何というか。。。

言葉では説明し辛いので、店頭や持っている友達に見せてもらうなどして試してみてください。


【結論】
新しいiPadでもScansnapの画質は「スーパーファイン(カラー300dpi相当)」でOK。iPad2でも読むには問題ないが、Retinaディスプレイは段違いに綺麗すぎる!

◆注意点:アプリは全て最新バージョンにすべし!

最初にiPad2と新しいiPadで画質を比べたときには、違いがわかりませんでした。

それもそのはず、比較に使うi文庫HDをアップデートしていなかった(=Retina対応前のバージョンを使っていた)のです。

なんたる初歩的ミス…!

i文庫HD 2.2.2(¥800)

カテゴリ: ブック, ユーティリティ
現在の価格: ¥800(サイズ: 17 MB)
販売元: nagisa – yasuyuki asada
リリース日: 2010/05/09

App

ss1 ss2

当たり前ではありますが、新しいiPadを購入したときにはアプリを全て最新バージョンにアップデートするのを忘れないようにしてくださいね。

なお、iPadのブックリーダーアプリ(読書用アプリ)については以下で詳しく比較していますので、ご参考に。

◆あとがき

今回は、新しいiPadでのScansnapの設定について書いてみました。

他に「これを検証してみてほしい!」という要望がありましたら、@ushigyuまでお寄せください。できる限りお答えしたいと思います!

なお、@tobu1さんが一足先に自炊×新しいiPadのレビューをしてくださってました。
こちらも合わせてどうぞ。

RetinaディスプレイのiPadで電子書籍を読んでみたり、自炊して分かったこと | トブ iPhone

こちらの記事もおすすめ:

  1. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  2. スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!
  3. EvernoteとScansnapを使った超便利な名刺管理法!その方法を具体的に解説します

福岡に「本の自炊スペース」がオープン!実技指導も受けられるかも…!?

$
0
0

Fukuoka jisui space 3

どうも。自炊(書籍の電子化)の便利さを世に広めるブロガー@ushigyuです。

突然ですが、自炊スペースというのをご存知でしょうか?

裁断機、スキャナーを備え、本を持ち込むことでその場で裁断・スキャンして電子化することができる場所のことです。

以前、東京・秋葉原の自炊スペースの一つは実際に行ってレポートしましたし大阪にも一ヶ所できたようですが、他の地方ではあまり聞いたことがありませんでした。

ですがこのたび、自炊ブロガー@ushigyuプロデュースで福岡に「レンタル自炊スペース」がオープンすることになりました!
場所は、以前紹介した福岡・大名にある電源&Wi-Fiカフェ「Guild Cafe Costa(ギルドカフェコスタ)」の上階(3F)です。

本をデータ化したい方はもちろん、自炊(裁断、スキャン)を試してみたいという方もぜひ。


スポンサーリンク


◆自炊スペースの場所と設備

自炊設備があるShareOffice Costa(シェアオフィスコスタ)があるのは、福岡・大名。
地下鉄赤坂駅から徒歩5分です。


大きな地図で見る

上記の場所の3階、シェアオフィスの一角にその自炊スペースはあります。
(なお、来店時には一度2階カフェのスタッフまでお声かけください)

Fukuoka jisui space 1

裁断機(Carl DC-210)、スキャナー(Scansnap S1500)、及びScansnapに接続してあるパソコンが置いてあるのは、入り口近く。

Fukuoka jisui space 2

裁断機とスキャナー。

Fukuoka jisui space 3

置いてあるのは、以下の裁断機の1つ前のモデル。(使い方は同じ)

と、Scansnap S1500(Winモデル)です。

Windowsパソコン。これでScansnapの設定・操作や、データの取り出しを行います。

Fukuoka jisui space 4

◆自炊スペースの概要と、予約方法

以下、自炊スペースの概要です。

【住所】
 〒810-0041
 福岡市中央区大名1-10-14 MATCH 3F

【営業時間】
 月曜~土曜 10:00~22:00

【設備】
 ◆裁断機:Carl(カール)DC-210
 ◆スキャナー:Scansnap S1500
 ◆Windowsパソコン

【料金】
 1時間 1,000円(但し、Cafe会員は500円)
 ※Cafe会員は月額1,050円。自炊スペース料金の他、一部を除くドリンク料金も半額となります
 ※月額会員になって、1時間500円で一気に自炊してしまうのがオススメ

【書籍データ持ち出し方法】
 ① 利用者による、USBメモリ等のメディア持ち込み
 ② Dropboxによる共有
  →自炊スペースにてDropbox内に保存して共有用のリンクを取得していただき、自宅にてダウンロードする方法です。(不明な方は2Fスタッフまで)

【予約・利用方法】
 GuildCafe Costaホームページのお問い合わせフォームから、「自炊スペース利用希望」と明記の上、希望する時間をご連絡ください。
 折り返し、利用可否の連絡をさせていただきます。

 予約状況については、会議室利用カレンダーにて確認できます。

 また、来店時には直接3Fの自炊スペースに向かわず、一度2Fのカフェスタッフまでお声かけくださるようお願いします。

【その他】
 私、@ushigyuも良くこのビルの2F、GuildCafe Costaでノマドしています。

 私の予定にもよりますが、都合が合えば裁断・スキャンについて5〜10分程度のレクチャー、実演をすることも可能です。
 (ただし利用時間に含まれますのでご注意ください)

 ご希望の方は、@ushigyuまでメンション or DMにてご連絡ください。

◆裁断機(カール DC-210)、スキャナー(Scansnap S1500)の使い方

裁断機、スキャナーの使い方に関しては以下をご覧ください。

時間あたりの料金制ですので、ある程度使い方を把握した上で来店されることをオススメします。

なお、Retinaディスプレイを備えた”新しいiPad”でも、Scansnap S1500の画質「スーパーファイン」で十分であることを確認済みです。

◆利用者の声

先日、さっそく自炊レクチャー第1号させていただきました!

女子大生のみなみやん。
読者モデル&ブログもやっているそう。(・∀・)カワイイ!!

コスタで電子書籍が自炊できるんです!|世間はせまい。| みなみやんのhappyday’s

分厚くて重い教科書を自炊(電子化)してiPadに入れ、持ち歩きたいとのこと。
今の大学生はすげーなあ・・・。

やり方を聞いて「本を破るなんて…」と躊躇するかと思いきや、速攻で本を引きちぎっていたのが印象的でした。

正直、女の子でもできるか不安もあったのですが、「女子でもできますよ!」とサクサク裁断&スキャンしてくれて一安心。

みなみやんさん、ご利用ありがとうございました!

◆よくある質問(Q&A)

(いただいた質問を随時追記していく予定です)

◆あとがき

不明な点などありましたら、@ushigyuまでご連絡ください!

上記Q&Aに追記していきたいと思います。

それでは、ご来店お待ちしておりますm(__)m

こちらの記事もおすすめ:

  1. 福岡・天神近くの電源&Wi-Fiカフェ「Guild Cafe Costa(ギルドカフェコスタ)」ノマド、コワーキングに最高!
  2. 【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~
  3. 福岡ミニ・ブログセミナー(講師:@ushigyu )、多くの方に来ていただきました!

スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!

$
0
0

FUJITSU ScanSnap S1500 Acrobat X 標準添付 FI-S1500-A

こんばんは。自炊(本の電子化)ブロガー@ushigyuです。

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか?
旅行やイベントなどの予定がある人もいれば、特に予定もなくヒマだ…という人もいるかと思います。

ヒマなGWを何もなくダラダラ過ごすのもいいですが、せっかくならまとまった時間が取れるこの時期に身の回りを整理してみませんか?

家にたまった書籍や仕事の書類、写真などをスキャンしてデータ化してしまえば、部屋もすっきり。

やってみるとわかりますが、家からモノが減ってスッキリと片付くだけで、家にいる時間がだいぶ晴れやかに気持ち良くなるものです。

今回は、そんな「スキャナーでデータ化してしまったらいいと思うよ!」的なものをまとめてみました。

スポンサーリンク


◆積み上がったマンガ、ビジネス書などの本を自炊(電子化)

Arrange belongings with scanner 1

まずはやっぱり、このブログのタイトルにもなっているこれ。本の電子化(自炊)です。

特にマンガなどは、新刊が出るたびに買い続けているとあっという間に本棚が埋まり、部屋を圧迫してきてしまいます。
とはいっても、また読みたくなるかもしれないしなかなか捨てるのもはばかられるもの。

そんなとき、裁断&スキャンして電子化しておけば、場所を取らないのはもちろん、例えばiPadに入れて全巻持ち歩くこともできるし劣化もしません。めっちゃ便利!

本を切り刻んでスキャンして捨てるなんて、とても…という人もいるかもしれません。

そういう人は特に大事な本だけ残して、「まあ、どっちでもいいか」的な本から電子化し、便利に感じるようなら徐々に増やしていく、という形もありでしょう。

なお、本の電子化にはスキャナーの他に裁断機があると便利です。
(カッターでもできなくはないですが、かなり大変だし時間がかかります。。。)

自炊(本の電子化)のやり方については、以下のエントリーにまとめていますのでご参考にどうぞ。

◆名刺

Arrange belongings with scanner 2

営業だったり自分で会社をやっている場合は特に、名刺はものすごい勢いで溜まってきてしまうものです。

そうそう捨てるわけにはいきませんから、50音順の整理箱か何かに入れておき、必要になったら一生懸命探して・・・となると結構大変。
いずれその箱からも溢れて、どう整理するべきか困ってしまうかもしれません。

スキャンしてデータ化しておけば、この「探すのが大変」「場所をとってしまい大変」という2つの難点が一気に解決します。

前者はOCRをかけたりEvernote内に名刺データを入れることで検索可能になり解決しますし、データとして見ることができればあとは適当に放りこんで置いても、捨ててしまっても問題ありません。

詳しくは以下の記事をどうぞ。

◆論文・参考文献、プリント類

こういったものも基本的には本の電子化と同じ。
(元から紙の束なら、裁断機は不要ですね。)

机の中や棚の奥に眠っているこういった論文集やプリント類は、まとめてスキャンしてデータにしてしまえば便利です。

名刺のところでも述べましたが、場所を取らずにスッキリするのはもちろん、検索などで取り出しやすくなってイイですよ!

◆年賀状などのハガキ

年賀状や暑中見舞いといったハガキや手紙も、捨てるに捨てられませんよね。
年に数回なので枚数はそれほど多くないかもしれませんが、毎年のように溜まっていく一方。

これも全部スキャンしてデータにしてしまいましょう!

後で住所を検索できたりもするので、次の年に「あの人の住所なんだっけ・・・?」となったときにもサクっと探せて便利です。

◆昔の写真

Arrange belongings with scanner 3

デジタルカメラが無い時代の昔の写真、家にアルバムごとたくさんあると思います。

これも全部スキャナーにかけて電子化してしまうのがオススメです。

さすがに捨てるのは忍びないかもしれませんが、データ化しておくことで取り出しやすくなるのは今までにも述べた通り。
色あせたりといった経年変化もデジタルデータなら起こりません。

加えて、データにしてEvernote、Dropbox等にバックアップしておけば、地震・火事・紛失などの際、大事な写真が失われてしまうことも防げます。

上の画像が、実際にスキャンした写真です。結構キレイに残るものですね。

詳しくは以下の記事をどうぞ。

◆スキャナーを持っていない人は「自炊スペース」を使うという手も

スキャナーを持っていない、あるいはちょっと高くて手が出ない…という人は、「自炊スペース」に行ってみるのもアリ。

私の知る限りでは今のところ東京、大阪、福岡にしかありませんが、その近辺に住んでいる方ならスキャナー(と裁断機)を時間制、あるいは◯冊△円という形で使うことができます。

どういう感じかわからないから、試しにやってみたいという人にも便利。

福岡の「自炊スペース」については、以前記事に書いた通り。大名にオープンしています。

◆あとがき

今現在困ってないから別にいいよ…と思う人でも、実際にスキャンしてデータ化してみるとその便利さに気づくと思います。

目的は部屋の整理であったり、思い出を残しておくためであったり人それぞれだと思いますが、ゴールデンウィーク中の時間に余裕のある人はぜひ検討してみてください!

こちらの記事もおすすめ:

  1. EvernoteとScansnapを使った超便利な名刺管理法!その方法を具体的に解説します
  2. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  3. 新しいiPadで自炊はどう変わる?Scansnap(スキャナー)の設定は?iPad2と比較して確かめてみた

帰省したら実家のマンガを「自炊」して電子化し、いつでも読めるようにしよう!

$
0
0

Lets jisui manga in your home title
Bookshelves. Knižnica. / Michal Hvorecky

おはようございます。自炊(料理じゃない方)マスターのうしぎゅう(@ushigyu)です。

私事ですが、明日から実家に帰る予定にしています。

実家には、学生時代に読んでいたマンガがたくさん。
帰ったときに全巻一気読みしたりしていますが、当然帰ったときしか読めないし、時間が経ってくると黄ばみなども目立ってきました。

それを解決する手段として考えられるのが、このブログのタイトルにもなっている自炊(本の電子化)

自炊によって電子化してしまえば、上記のデメリットを解決しつつ、さらに様々なメリットを得ることができます!


スポンサーリンク


◆実家にマンガを放置するとどうなるか

まずは、実家にマンガをずっと置きっぱなしにしておいた場合どうなるかを考えてみましょう。

▼黄ばんでくる

日に当たるところに置いていたら、ほどなく黄色く変色してきます。

そうでなくても、時間が経ってくると黄ばんできてしまうのはどうしても避けられません。


▼間違えて捨てられる、無くすなどのリスク

マンガは多くの場合両親など実家の住人にとっては不要なものですから、スペースを占有するからと捨てられたり、片付けの際に無くしたり破いてしまったり、ということもあるかもしれません。


▼読みたいときに読めない

例えば今私は「ブラック・ジャック」を読みたいとふと思いましたが、実家にあるので当然読めません。

実家にあるので買うのも何だし、結局帰省したときの少ない時間に読む他ないのです。

◆”自炊”して電子化するとどうなるか

それに対し、”自炊”して電子データにした場合はどうでしょうか。

▼劣化しない

電子データにするわけですから、もう黄ばんだり破れたりすることはありません。


▼遠く離れた家族とも共有できる

誰でもダウンロードできるところにアップすると違法になりますが、家族間で共有する分には問題ありません。

両親や兄弟同士で共有しておけば、地方から上京していようが海外にいようが関係なく読むことが可能になります。


▼バックアップさえきっちりしておけばそうはなくならない

自炊したデータが無くなってしまうのが、一番避けたいところ。

ですが複数の場所(例えばパソコン内、Dropboxなどのクラウドストレージ、他の家族のパソコンなど)にバックアップを取っておけば、万が一のデータ消失時にもすぐに復元することができます。

そういった環境を整えておけば、紙の本よりよほど無くなりにくくなるでしょう。

▼持ち運びも楽、実家もスッキリ

データにしてパソコンやiPadなどのタブレットPCに入れておけば、マンガ全巻だって簡単に持ち歩くことができます。

実家のスペースも空いて、一石二鳥です。

◆裁断・スキャンなど、自炊のノウハウは全てこの記事に

では、その自炊はどのようにしてやれば良いのでしょうか。

このブログは自称「自炊について最も詳しいブログ」

今までも「自炊が自分に必要かどうか?」の検討から機器の選定、裁断、スキャン、様々なデバイスでの読み方から後始末に至るまで、多くの記事を書いてきました。

それらは以下の2記事に「まとめ」「Q&A」という形で書いてあります。

もし自炊に興味が出てきたという方は、チェックしてみてください。

【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

東京や大阪にある自炊スペースを、福岡にもオープンさせています。
お近くの方は、立ち寄ってみてください。

福岡に「本の自炊スペース」がオープン!実技指導も受けられるかも…!?

◆あとがき

今回の帰省では、久々に読みたくなった「幽☆遊☆白書」を持って帰って自炊しようと企んでいます。

手塚治虫の「ブッダ」もやってしまおうかな・・・。

ともかく、この機会に実家のマンガやその他の本の”自炊”を検討してみるのもいいかもしれませんね!

(帰省したときじゃなくても、実家から送ってもらって自炊すればいいんですけどね・・・。それは言いっこなしということで)

スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!

こちらの記事もおすすめ:

  1. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  2. 本を自炊(電子化)する場合に考慮すべきデメリットとリスク5つ
  3. 自炊(本の電子化)を特に”日本人に”薦める3つの理由

本の自炊スペース(福岡・大名のGuildCafe Costa内)の利用手順

$
0
0

How to use fukuoka jisui space title

どうも。自炊(本の電子化)ブロガーうしぎゅう(@ushigyu)です。

以前、福岡に「本の自炊スペース」をオープンさせたことを書きました。

福岡の繁華街・天神に近い、大名の「GuildCafe Costa(ギルドカフェコスタ)」というカフェの中にあり、ちょくちょく本を電子化しに来る方も増えてきています。

そこでふと気付いたのですが、裁断やスキャンといった自炊のやり方についてはガッツリ記事を書いているのですが、「自炊スペースの具体的な使い方」という視点では書いてませんでした。

というわけで、今回は福岡・大名にある自炊スペースでどうやって自炊(本の電子化)をすれば良いか、その手順をご紹介。


スポンサーリンク


◆福岡自炊スペース(GuildCafe Costa/ギルドカフェコスタ)の場所

自炊スペースのあるGuildCafe Costaの場所は以下の地図をどうぞ。


大きな地図で見る

警固交差点近く、国体道路のセブンイレブンのあるところから入っていくとわかりやすいかも。

営業時間の確認や、自炊スペースの予約は以下のホームページから。

GuildCafe Costa / ギルドカフェ コスタ – 福岡・天神『大名』にある、Wifiや電源環境の整ったCafe

◆受付を済ませたら、まずはScansnapの設定

受付のカウンターで「自炊スペースを予約している」旨を伝えたら、さっそく始めましょう。

こちらが設備。右から裁断機DC-210、Windowsパソコン、Scansnap S1500です。

How to use fukuoka jisui space title

まずは、今回電子化する本に合わせてScansnapを設定しましょう。
右下のScansnap Managerのアイコンで右クリックし、「Scanボタンの設定」を選択。

How to use fukuoka jisui space 1

読み取りモード。これはマンガを読み取る場合のおすすめ設定です。
カラーの本の場合は、カラーモードを「カラー」にしましょう。

How to use fukuoka jisui space 2

ファイル名の設定。読み取った後に変更しても良いですし、前でもOK。

How to use fukuoka jisui space 3

How to use fukuoka jisui space 4

ファイル形式は、PDF or JPGを好みに合わせて選びましょう。

How to use fukuoka jisui space 5

このあたりの設定内容については、以下の記事で詳しく解説しています。

本に合わせてScanSnapを設定し、スキャンしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第4回】

◆本の裁断・スキャン

次に、本の裁断。

以下の記事で動画付きで説明していますので、確認してみてください。
本を細かくする際には、まず切れ目を入れてから割くのがコツです。

本を裁断しよう!(※裁断動画あり)【本の電子化完全マニュアル 第3回】

なお、解体にカッターを使う場合には、カッターマットを敷いてくださいね。
(裁断機の上でカッターを使った方がいて、裁断機に傷がついてしまいました。そういうことのないよう・・・)


裁断を終えたら、Scansnapにセットして、Scanボタンをプッシュ!

How to use fukuoka jisui space 6

マンガ本程度の枚数だと、2回に分けてスキャンすることになります。
前半のスキャンが終わったら、後半をセットして「継続読み取り」をクリックすればまたスキャンが始まります。

How to use fukuoka jisui space 7

1冊をスキャンし終えたら、「読み取り終了」をクリック。

How to use fukuoka jisui space 8

出てくるメニューで「指定したフォルダに保存」を選び、保存先を指定して保存しましょう。

How to use fukuoka jisui space 9

以上で自炊(本の電子化)は完了です。

あとはUSBメモリ等で持って帰っても良いのですが、持っていない方はDropboxで共有する(要Dropboxアカウント)方法もあります。

◆Dropboxを使う場合の手順

デスクトップにある「Dropbox」をダブルクリックして開くフォルダに、自分用のフォルダを作り、自炊したファイルを入れましょう。
(ここでは「ushigyu」というフォルダを作りました)

フォルダ上で右クリックし、「Dropbox」-「フォルダを共有」を選びます。

How to use fukuoka jisui space 10

するとブラウザが立ち上がり、Dropbox共有の招待画面になります。
ここで、Dropboxで使っている自分のメールアドレスを入力して送信すればOK。

How to use fukuoka jisui space 11

あとは届いたメールを承認し、自分のDropboxに同期されるのを待つだけです。
※ダウンロードされたらローカルに移し、Dropbox内にあるファイルはちゃんと削除しておきましょうね。

◆あとがき

利用料金は、1時間1,000円。コスタの会員(月1,050円)になると、1時間500円です。
(=2時間を超えて使うなら、会員になった方がお得)

ご利用お待ちしております!

【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~

福岡に「本の自炊スペース」がオープン!実技指導も受けられるかも…!?

こちらの記事もおすすめ:

  1. 福岡に「本の自炊スペース」がオープン!実技指導も受けられるかも…!?
  2. 帰省したら実家のマンガを「自炊」して電子化し、いつでも読めるようにしよう!
  3. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】

本の「自炊」って何?なぜそれが必要?どんな方法があるの?

$
0
0

What is jisui title

どうも。自炊ブロガー@ushigyuです。

当ブログは、名前「おまえは今までスキャンした本の冊数をおぼえているのか?」にもある通り、自炊(本の電子化)から始まったブログ。

2010年7月に「自炊完全マニュアル」なるものを書き始め、2011年1月にそのマニュアルを書き終えたのを機にもっと手を広げて記事を書き出し、いろいろあって現在に至ります。

今でも少しずつアクセスのあるこの自炊マニュアルですが、2年の歳月を経た現在見てみると、文章は稚拙だし、段落分けやレイアウトなど若干読みにくい部分もあります。

使用する機器はほぼ変わっていませんが、今になってみると書き足りなかった部分も。


というわけで、改めて自炊について「自炊って何」から具体的やり方、便利な活用方法まで、丁寧にまとめてみることにしました。
週1くらいで連載していくので、よろしくお付き合いください!

第1回は、「本の自炊って何で、なぜ必要?どんなやり方があるの?」といったところをご説明します。


スポンサーリンク


◆「自炊」ってなに?

Wikipediaによると、

電子書籍に関する自炊(じすい)とは、自ら所有する書籍や雑誌を イメージスキャナ等を使ってデジタルデータに変換する行為(デジタイズ)を指す俗語[1]。デジタル化(スキャン)の効率化のために、書籍や雑誌を裁断機やホットプレート、アイロン等で分解する行為までを含む。
自炊 (電子書籍) – Wikipediaより)

要するに、紙の本を裁断しバラバラにして、スキャナーでPDFやJPGなどの電子データに変えてしまうことを指すのがこの「自炊」です。


ちなみに、余談ですが”自炊”という言葉の由来は

書籍の電子化の際、データを「自ら吸い込む」ことから「自炊」と呼ばれるようになった。
自炊 (電子書籍) – Wikipediaより)

とのこと。

◆なぜ自炊(本の電子化)をする必要があるの?

では、なぜわざわざ手間をかけて紙の本をデータ化する必要があるのでしょうか?

それは、紙の本にはない、電子書籍化した本ならではのメリットがあるから。

ざっと挙げてみると、

 ▼本を置くスペースが不要になる(パソコンのハードディスクさえあればOK)
 
 ▼大量の本を、パソコンやiPad等で簡単に持ち歩ける

 ▼整理や分類が簡単

 ▼黄ばんだり破れたりなど、劣化しない

 ▼iPad等の電子デバイスやアプリを使えば、紙ではできない本の活用ができる
  (例:気になる文章をEvernoteに送信、好きな場面をスクリーンショットを撮って保存、など)

もちろん「紙の手触りが好き」「電子デバイスでは目が疲れてしまう」といった方も中にはいるでしょうが、上に挙げた通り本の電子化によって得られる利便性はかなり大きいものがあります。

具体的メリットの詳細については、次回のエントリーでまとめてご紹介する予定なのでしばしお待ちを。

以前書いた記事は以下から。

私が使っている機器(裁断機・スキャナー)は以下の2つです。

◆自炊にはどんな方法がある?

大きく分けると、自宅で機器を揃えてする自炊のほか、業者に本を送って電子データ化してもらう「自炊代行」、あとは地域限定になりますが裁断機やスキャナーといった設備を備えた自炊スペースに本を持ち込むという手もあります。

自宅での自炊については、一度まとめていますし今回から改めて詳しく解説していきますので、ここでは割愛。

▼自炊代行について

機器が必要だし、手間もかかる自炊を代わりにやってくれるのが「自炊代行」というサービス。

1冊あたり百〜数百円程度で、紙の本を電子データにして送ってくれます。
(業者によってページ数や本の種類などで料金が変わってくる場合もありますので、事前によく料金表を確認しておきましょう)


ですがこの自炊代行、現在岐路に立たされています。

作家の方々が集団でこの自炊代行業者を訴え(出版社の差し金?)、結果業者が廃業するという事態が起きているのです。

「自炊」代行訴訟が終結 業者が廃業、作家側訴え取り下げ – ITmedia ニュース

全ての業者が廃業したわけではありませんが、今後自炊代行が続けられるかどうかは不透明なのが現状。

とはいえ蔵書が数百冊もあると、自分で全て電子化するのはかなりの時間と労力を要します。
(私はがんばって自分でやりましたが・・・)

電子書籍の普及が一向に進まないのもありますし、ユーザーとしては自炊代行という選択肢も残しておいてほしいと思うところ。

▼自炊スペースについて

裁断機やスキャナーを備え、本を持ち込めばその場で自炊ができるのが「自炊スペース」

当ブログでも、以前秋葉原の自炊スペースについて記事を書きました。

秋葉原の「aPad専門店」&「レンタル自炊スペース」潜入レポート

東京には他にも数カ所あるようですし、大阪にも確かあったはずです。
(「◯◯(地域) 自炊スペース」といったキーワードで検索してみてください)

福岡・大名には、私@ushigyuプロデュースの自炊スペースもオープンしています。

時間が合えば自炊のやり方を直接お教えしますよ。

本の自炊スペース(福岡・大名のGuildCafe Costa内)の利用手順

◆あとがき

次回は、自炊(本の電子化)によって具体的にどんなメリットがあるのか?何が嬉しいのか?を詳しく説明していきたいと思います。

乞うご期待!


なお、今までの自炊(本の電子化)コンテンツは以下からどうぞ。
順番に読めば、何も知らない方でも理解できるように書いているつもりです。

① 本の「自炊」って何?なぜそれが必要?どんな方法があるの?

② 自炊(本の電子化)をする7つのメリット。どんな利点がある?

③ 本を自炊(電子化)する場合に考慮すべきデメリットとリスク5つ

④ 自炊(本の電子化)用の裁断機を選ぶ5つのポイントと、オススメの裁断機紹介

自炊まとめ記事は以下から。
今回改めて自炊記事を書き起こしていますが、基本的な自炊のやり方は変わっていないので、今すぐ始めたいという方は以下の記事を参考にしてください。

【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

こちらの記事もおすすめ:

  1. 自炊(本の電子化)をする7つのメリット。どんな利点がある?
  2. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  3. 本を自炊(電子化)する場合に考慮すべきデメリットとリスク5つ

自炊(本の電子化)をする7つのメリット。どんな利点がある?

$
0
0

Jisui merit title

どうも。自炊ブロガー@ushigyuです。

先週より始めた自炊(本の電子化)についての詳細解説、第2回は自炊のメリットについてです。

自炊は、本を裁断してスキャンして・・・と、ある程度の作業を必要とします。
もちろん、このような作業を趣味でやっているわけではありません。

本を電子化することにより、紙の状態では得られなかったメリットを享受できるからこそ、わざわざ機器を揃えて自炊をするのです。

では、「紙の本にはなく、電子化した本(電子書籍)にはあるメリット」とは一体何なのでしょうか?7つにまとめてみました。


スポンサーリンク


① 場所をとらない

Jisui merit 1
discardia results / Liz Henry

まず最初に挙げられるのは、やはりこれ。

日本、特に都市部で大きな家に住んでいるのは一握りの金持ちだけ。
家のスペースが余ってしょうがないよ・・・なんて人には今まで会ったことがありません。

ほとんどの人が、なるべくモノを減らして片付けて、なんとか快適に過ごせるスペースを確保しようとしていることでしょう。

そういった中で、本というのはかなりのスペースを占めます。
読書家やマンガ好きの人なら、大きな本棚を買っても埋まってしまうのは時間の問題。

そうなってしまえば、泣く泣く本を処分するか、床にどんどん本が積み上がって部屋のスペースを圧迫する、なんていう状況に。

売ったり捨ててしまえばいいのでしょうが、取っておきたい本だってあるしそうもいかない。


ここで便利なのが「自炊」。

本を電子化してしまえば、まず物理的なスペースはほとんど取りません。
(ハードディスクは必要ですが、占めるスペースなどたかが知れています)

大きな本棚も積み上げるスペースも不要ですし、捨てたわけではないのでいざとなればパソコンなどからすぐに探し出すことができます。

マンガ全巻揃えたりすると、一気に場所が埋まってしまうもの。それらを全てデータ化してしまえば、一気に部屋がスッキリしますよ。

② 容易に持ち運べ、クラウドも利用できる

Jisui merit title

データ化すると、場所をとらず重さもなくなります。
つまり、ハードディスクさえあれば何十冊、何百冊とどこにでも持ち歩けるということ。

マンガ全巻を持ち歩くも良し、小説・ビジネス書・雑誌などを入れて気分によって読む本を変えるも良し。


また、Dropboxなどのクラウドストレージに電子データ化した本を入れておけば、出先で好きなときにダウンロードして読むことだってできます。

と同時にクラウドに入れておくとバックアップにもなるので、万が一パソコンがクラッシュしてデータが全消え・・・といった事態の備えとしても有効です。

③ 劣化したり破れたりしない

紙の本は、放っておくと黄ばんできたり汚れたり、誤って破いてしまうことだってあるかもしれません。

一度データにしてしまえば、その時点で劣化はストップ。
10年後に開いたって、電子化した当時と全く同じように読むことができます(当たり前ですが)。

④ 片手でワンタッチで読め、拡大・縮小も可能

紙の本を読む場合には、基本的に両手で広げて読む必要があります。
(でないと閉じてしまうので)

データ化してスマートフォンやiPadなどのタブレットで読む場合には、ページめくりは指先でタッチするだけ。

テーブルや膝の上といった置く場所があれば、あとは指先一つで読み進めることができます。

飛行機や電車での移動時などに、これがめっちゃ楽。

Jisui merit 2

ちなみに上記の画像で使っているケースは以下の記事で紹介したものです。

iPadケース「TUNEFOLIO」角度を無段階で調節でき、デザイン・機能性もグッド!

また、使用するデバイスやアプリによっては拡大・縮小といったこともできるので、目の悪い方でも拡大鏡など使わず、二本指でピンチするだけでOKです。

⑤ 整理・分類がしやすい

大きな本棚に入った大量の本をいざ分類しようとしたら、物理的にとても大変です。

一方、電子化した本であれば、ドラッグ&ドロップで簡単にフォルダ分けすることが可能。

以下の記事で紹介したような管理ソフトを使えば、さらに整理・分類の仕方も広がります。

電子化した本の管理に!iTunesライクなPDF管理アプリ「Yep」

⑥ 検索などで取り出しやすい

本が大量にあったり、積んであったりすると、「あれ、あの本どこにやったっけ・・・」などということになりがち。

紙の本ならば本棚を引っ掻き回して探すしかありませんが、データの本なら書名を検索すれば一発です。

OCR(文字認識)をかけておけば、本文中のキーワードを検索対象にすることだって可能。

あのフレーズが載ってる本を探したい、といった場合でも同様に検索ですぐに探せます。

⑦ デバイスやアプリとの連携により、便利な使い方ができる

電子化した本は、それを読むデバイス(iPad、Kindle、Androidタブレットなど)やアプリによって、紙の本にはできない便利な使い方が可能。

例えば、iPadの読書アプリ「i文庫HD」を使えば、気になる文章にマーカーを引いたり、Evernoteに送ることができます。

iPad最強の読書アプリ・i文庫HDが超アップデート!文字のマーカーや検索、コピー、ページのサムネイル表示に対応!

iPadやAndroidタブレットPC、Kindleなどに搭載されている「スクリーンショット」機能を使えば、気になる場面を写真に撮って残すことも。

紙の本を撮影するよりも、ずっと綺麗で簡単です。

電子書籍(×iPad×Evernote)で実現する新しい読書スタイル『クリップ読書』のススメ

以上は一例ですが、今後もリリースされるデバイスやアプリによって電子データ化した本の利用方法はさらに広がっていくことでしょう。

◆あとがき

今回は、自炊の良い面、メリットにスポットを当てましたが、一方でデメリットや落とし穴がないか気になる方もいると思います。

というわけで、次回(来週更新予定)は逆に自炊を「しない理由」にはどういったものがあるのか考えてみましょう。


なお、今までの自炊(本の電子化)記事は以下から。



また、私が使っている自炊用のスキャナー、裁断機は以下の2つです。



なお、今までの自炊(本の電子化)コンテンツは以下からどうぞ。
順番に読めば、何も知らない方でも理解できるように書いているつもりです。

自炊まとめ記事は以下から。
今回改めて自炊記事を書き起こしていますが、基本的な自炊のやり方は変わっていないので、今すぐ始めたいという方は以下の記事を参考にしてください。

【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

こちらの記事もおすすめ:

  1. 本の「自炊」って何?なぜそれが必要?どんな方法があるの?
  2. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  3. 本を自炊(電子化)する場合に考慮すべきデメリットとリスク5つ

本を自炊(電子化)する場合に考慮すべきデメリットとリスク5つ

$
0
0

Jisui demerit and risk title

自炊(本の電子化)ブロガー@ushigyuです。

先日の記事で、本を電子化する様々なメリットについて書きました。

一方で、自炊を始めるにあたって「機器を揃えるのにある程度お金がかかる」「そもそも本を裁断することに抵抗がある」といったデメリットや不安な点もあることだと思います。

今回は、そういった点についてまとめてみました。
自炊にちょっと興味あるけど、どうも踏み出せない・・・という方はぜひご覧ください!


スポンサーリンク


① 裁断機、スキャナーを揃えるお金がかかる

自炊に最低限必要な裁断機スキャナーを揃えるには、(どの機器を選ぶかにもよりますが)私の使っている上記のもので約44,000円ほどかかります(2012/9/19時点)。

業者に依頼するなら1冊150円として、約300冊自炊しないと元が取れない…と考えると、ちょっと割高に感じてしまうかもしれません。

自分で自炊するメリットとしては、画質指定、OCR、ファイル名変更などを自分好みに設定できて確実。やりたくなったらすぐにその場で電子化できる。
また、スキャナーを写真や書類、ハガキや名刺のデータ化にも使える、などがあります。


もちろん自炊代行業者を使う、という手もありますし、ある程度までの冊数ならそちらの方が安く、また労力も少なくて済みます。

ですがその場合、クオリティ不明な業者に本を預けてきちんとしたデータにしてくれるかの不安があるのと、代行業者自体が現在グレーゾーンであるという問題があります。
(参考:“自炊”裁判終了、東野圭吾氏ら原告側が訴訟を取り下げ「実質勝訴」 -INTERNET Watch

また、ページ数やタイトル変更などに追加料金が必要な場合もあるので注意が必要ですね。


なお、東京や大阪、福岡などに住んでいる方は裁断機・スキャナーといった設備を備えた「自炊スペース」に本を持ち込んで電子化してみるのもオススメ。

そのうち福岡の自炊スペースは大名にある「GuildCafe Costa(ギルドカフェコスタ)」と私が協力して設置しました。お近くの方はどうぞ。

本の自炊スペース(福岡・大名のGuildCafe Costa内)の利用手順

② 裁断・スキャンに労力がかかる。めんどくさい

当然のことながら、裁断機・スキャナーを購入したからといって本が自動的にデータになるわけではありません。

本を裁断し、スキャナーを設定してスキャンする手間はどうしても必要。
分量と慣れにもよりますが、1冊あたり5〜8分くらい。

特に何百冊と自炊しようと思うとかなり大変なのは事実。
(私は全て自分でやりましたが・・・)

対策としては、一気にやろうと思わずに空いた時間に少しずつ自炊していく、一部は業者に頼んで大事な本や新しく買う本は自分で電子化する、といった方法が考えられますね。

③ 本を裁断するときの罪悪感

Jisui demerit and risk 1

幼少の頃から、本は破ったりせず大事に読むものと教え込まれてきた私達。

本を解体、裁断することに、言いようのない罪悪感、抵抗を感じる方は多いと思います(私もそうでした)。


これはもう「習うより慣れよ」としか言いようがない部分もありますが、もう一つ言えることは、本を解体・裁断し電子化することは、「本を破り捨てる」ためではなく「本をより有効に活用する」ためだということ。

本にとって、うず高く積まれて部屋の肥やしになるのと、電子データになって取り出しやすく読まれやすい場所に置かれ活用されるのと、どっちがいいのか。

自炊することを選んだのであれば、後者のように本を活用しようと思っているはず。
ならばためらう必要はありません。

④ 本の手触りが失われ、(人によっては)「読書体験」が薄まると感じる

Jisui demerit and risk 2

紙の本でないと読んだ気がしないという人も、また多数いらっしゃると思います。

本を手に持ち、ページをめくり、しおりを挟み、読み終えて閉じる。
こういった”読書”に慣れている人にとって、iPad等の電子デバイスで本を読むのは抵抗があるかもしれません。

やはり紙でないとダメだと言う人は、それでも良いでしょう。
ですが、それは本を電子化する様々なメリットに比べてもそうなのでしょうか?

日本の電子書籍業界が立ち遅れているとはいえ、近日予定されているKindleの登場などにより電子書籍は徐々に普及していくことでしょう。
紙の本にこだわる方も、一度電子データの本を読んでみるのも良いのではないでしょうか。

あるいは、小説など”体験”を重視するものは本で読み、その他のビジネス書やマンガなどは自炊して読む、といった使い分けをするのもアリかもしれません。

⑤ 本を捨てた後にデータが消えてしまうリスク

自炊(本の電子化)をしていますと言うと、よく聞かれるのが「データ化した後の本はどうするんですか?」という質問。

電子データ化した本は、部屋のスペースを空けるために基本的には捨てます、というのが回答。

その後にパソコンが壊れるなどしてデータが消えると、それらの本は永遠に失われてしまいます。
これは、本を自炊した場合のリスクとして知っておくべきところ。


一方、紙の本でも無くしたり破れたり、といったリスクはあります。

逆にデータであれば、バックアップを万全にしておけばそう簡単に失われることはありません。
DropboxやSugarsyncなどのクラウドに保存すれば、尚更です。

きちんと対策さえしておけば、1冊、1ヶ所にしかない紙の本よりも、複数の場所に保存し、劣化もしないデータの方がむしろリスクは減ると言えるでしょう。

◆あとがき

以上、本を電子化するデメリットとリスクを列挙してみました。

やはり電子書籍ではどうしても無理なのは、紙の本として”そこにある”という存在感と、紙をめくって読むという体験の部分。

場所が空く、持ち運びやすいなどのメリットと見比べて、自炊に踏み切るべきか考えてみてください!



なお、今までの自炊(本の電子化)コンテンツは以下からどうぞ。
順番に読めば、何も知らない方でも理解できるように書いているつもりです。

自炊まとめ記事は以下から。
今回改めて自炊記事を書き起こしていますが、基本的な自炊のやり方は変わっていないので、今すぐ始めたいという方は以下の記事を参考にしてください。

【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

こちらの記事もおすすめ:

  1. スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!
  2. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  3. 自炊(本の電子化)を特に”日本人に”薦める3つの理由

自炊(本の電子化)用の裁断機を選ぶ5つのポイントと、オススメの裁断機紹介

$
0
0

Jisui cutter criterion title

自炊(本の電子化)をどこよりも詳しく解説するブロガー@ushigyuです。

前回の記事までで、自炊がなぜ必要となるのか、またそのメリットとデメリットは何なのかを解説しました。

次は、いよいよ実際に使用する機器を選んでいきましょう。
まずは、紙の本を解体するために必要な裁断機からです。

裁断機を選ぶ際に重要となるポイント5つについてまず紹介し、次に現在販売されている主要な裁断機3つについてそのポイントに照らし合わせながら見ていきたいと思います。


スポンサーリンク


◆自炊用の裁断機を選ぶポイント5つ

まずは、「自炊」つまり自宅で本を裁断するのに使う裁断機を選ぶ際に、ポイントとなる5つの基準について確認しておきましょう。

▼一、価格

言わずもがなですが、安い買い物ではないですし購入にかかる金額は大事な要素のひとつ。

▼二、裁断可能枚数

本を裁断するといっても、まるごと1冊をいっぺんに裁断できるほど巨大な裁断機はあまり市販されていません。
(されていたとしても、置き場所・価格の面から購入は現実的でないでしょう)

なので、本をいくつかに小分けして裁断することになります。

この「裁断可能枚数」の数値が大きいほど、本を細かく小分けする必要がなくなり、手間が省けます。

▼三、取扱いやすさ(大きさ、重さ)

家庭に設置するのであれば、これも重要な要素。

あまり大きかったり重いと、いくら性能が高くても普段の置き場所や移動させたいときに苦労することになります。

大きくて重いほど裁断枚数は多い傾向があるので、取り扱いやすさとのトレードオフがポイントですね。

▼四、安全性

裁断機はその名のとおり、本を裁断するための道具。
つまり、裁断する刃がついています。

ずさんな作りをしていると、この刃が露出していたりしてとても危険。
特に小さい子供がいる家庭などは注意が必要です。

▼五、メンテナンスのしやすさ(替刃など)

裁断機を長く使うには、定期的に刃やマットなどの交換が必要です。

本体を購入するときには見落としがちですが、メンテナンスの簡単さや替刃など交換部品の価格も考慮に入れておくと良いでしょう。


現在、家庭での自炊用の裁断機候補として挙げられる主なものは、以下に挙げる3種類。

カール事務器 ディスクカッター DC-210N

PLUS 断裁機(かんたん替刃交換タイプ)26-309 PK-513LNホワイト 裁断幅A4

PLATA 大型ペーパー断裁機 PC009

これらを、上述の5つのポイントを中心に比較していきたいと思います。

① カール事務器(Carl)ディスクカッター DC-210N

私も愛用している、カールのディスクカッターDC-210
(私が使っているタイトル画像の裁断機がDC-210、現在販売されているのはその後継機種のDC-210Nです)

この裁断機の優れているポイントは、なんといっても軽くて薄く安全(そもそも指の入る隙間がない)で、メンテナンスも容易であること。

価格も1万円しませんし(2012/9/25現在)、替刃や替マットも1,000円未満ととてもコストパフォーマンスが高いです。


逆にデメリットとしては、軽く小さいが故に裁断可能枚数は他の2機種に比べ少ないこと。

例えばマンガ1冊を裁断する場合、②PLUS裁断機なら2等分、③なら小分けにせずとも裁断できますが、このカール裁断機の場合は3〜4つに小分けする必要があります。

複数冊自炊する場合にはスキャン待ちのときに裁断できるので、自炊自体にかかる時間はどの裁断機を使っても変わりありませんが、この小分けにする作業が面倒だという方はいるでしょう。

② プラス(PLUS)断裁機 PK-513L

自炊用の裁断機として、おそらく最初に有名になったのがこのプラス断裁機PK-513L

メリットは、①のカール裁断機の約4倍を誇る裁断可能枚数。
たくさん切れる分指を挟んだりには注意が必要ですが、ロックを外さないと刃が降りない設計になっており安全性にも配慮されています。


一方で、多くの枚数を切れる分巨大であり、自宅での置き場所には苦労するかもしれません。重量も12kgとかなり重い。

価格が3つの中でも飛び抜けて高く(約3万程度)、替刃も約1万5千円ほどするのでコスト面を考えると躊躇してしまいますね・・・。


#追記

このPLUS裁断機をより軽く、収納しやすくした後継機「180AT-P」という機種がリリースされているそうです。

もし3つの中でPLUS裁断機を選ぶのであれば、こちらの180AT-Pの方がより自炊に適した裁断機かもしれませんね。

参考記事は以下から。

【自炊】定番断裁機PK-513L買うなら180AT-Pの方が絶対にオススメ | はげあたま.org

③ プラタ(PLATA)大型ペーパー断裁機 PC009

価格と裁断可能枚数だけみると、ダントツでコストパフォーマンスが高いのはこのプラタ 大型ペーパー断裁機 PC009

カール裁断機よりさらに安い価格(2012/9/25現在で8,700円)でありながら、最大で400枚という圧倒的な裁断枚数が売りです。

替刃も3千円程度とプラス裁断機に比べるとかなりリーズナブル。


一方で結構作りが粗く、裁断する本の固定が甘かったり、購入当初は油やホコリまみれだったり、刃が傷みやすかったりといった特徴も。

裁断枚数はダントツですが重量も17kgとダントツであり、取り回しは大変。
また、使用時は刃が露出して危険なため、ロックがついているとはいえ安全には十分注意が必要です。

◆結局、どれがいいの?

前述の通り、私のオススメは①の「カール事務器 ディスクカッター DC-210N」ですが、小分けが面倒なのでもっとざっくり裁断したい、置き場所は特に問題ないという方は②や③の選択肢もアリだと思います。

スペックを一覧にしてみましたので、選ぶ際の参考にしてみてください。

名称価格裁断枚数サイズ重量安全性替刃価格
カール DC-210N9,950円40枚W360×L490×H80mm2.6kg458円
プラス PK-513L28,700円160枚W402×L400×H164mm13kg14,500円
プラタ PC0098,700円400枚W380×L530×H175mm17kg3,500円

※価格は、2012/9/25現在Amazon調べ

◆あとがき

自炊(本の電子化)に興味がありでもしない限り、「裁断機」なんていう物について考えたことのある方はあまりいないのではと思います。

今回挙げた5つのポイントと、3つの自炊用裁断機を比較しながらじっくり選んでみてください。

なお、今までの自炊(本の電子化)コンテンツは以下からどうぞ。
順番に読めば、何も知らない方でも理解できるように書いているつもりです。

自炊まとめ記事は以下から。
今回改めて自炊記事を書き起こしていますが、基本的な自炊のやり方は変わっていないので、今すぐ始めたいという方は以下の記事を参考にしてください。

【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

こちらの記事もおすすめ:

  1. 本を自炊(電子化)する場合に考慮すべきデメリットとリスク5つ
  2. 帰省したら実家のマンガを「自炊」して電子化し、いつでも読めるようにしよう!
  3. 自炊に適した裁断機をえらぼう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第1回】

自炊(本の電子化)用のスキャナーを選ぶ5つのポイントと、オススメのスキャナー紹介

$
0
0

Jisui scanner criterion title

どうも。自炊(本の電子化)ブロガー@ushigyuです。

前回の自炊用裁断機選びに引き続き、今回はもう一つ自炊に欠かせないツール「スキャナー」を選んでいきます。

自炊のためにスキャナーに必要な性能・機能とは何でしょうか?
また、現時点で自炊に適したスキャナーはどの機種なのでしょうか?解説していきたいと思います。


スポンサーリンク


◆自炊用のスキャナーを選ぶポイント5つ

まずは、本を電子化するために私が必要だと考える性能・機能について5つのポイントにまとめてみました。

▼一、読み取り速度

裁断は慣れればパッと終わらせることができるので、スキャンの待ち時間がダイレクトに自炊の作業時間に影響してきます。

この速度が早ければ早いほど、より短い時間で多くの本を電子化することができます。
非常に重要な指標。

▼二、重送検知機能

いくら早く読み取ったとしても、2枚重ねで読み取ったのを放置されては元も子もありません。

最近の自動送りスキャナーにはほとんど付いている機能ですが、念のため必ず確認しておきたいところ。

▼三、セット可能枚数

この枚数が少ないと、何度も本をセット→ボタン押下を繰り返さなければならず、かなり面倒。

逆に枚数が多ければ、それだけ作業の手間が省けます。

▼四、サイズ・重量

自宅に設置するのであれば、あまり大きすぎたり重すぎるのは考えもの。

両面をある程度の速度で読み取る自炊用のスキャナーはある程度の大きさ・重量にはなりますが、収納しやすさや取り扱いやすさの指標として確認しておきましょう。

▼五、付属ソフト

スキャナーにはメーカーの管理ソフトや、Adobe Acrobatといった他社製ソフトが付属している場合が多いです。

この付属ソフトの使い勝手も重要な要素の一つといえるでしょう。


上記の条件、及びネット上でのレビュー等を確認してみると、現在家庭での自炊用のスキャナー候補として挙げられる主なものは、以下の2種類。

FUJITSU ScanSnap S1500

Canon imageFORMULA DR-C125

他にもスキャナーはありますが、ちょっと自炊用に使うのはイマイチな感じだったのでここには記載していません。
(その理由は後述)

それでは、比較していきましょう。

① PFU Scansnap S1500

言わずと知れた自炊用スキャナーの定番、ScanSnap S1500
私が使っている機種でもあります。

長い間定番の座に君臨しているには理由があり、カラー300dpiで両面20枚/分の読み取り速度、付属ソフトの使い勝手や安定性、ほぼ100%の精度を誇る重送検知など、必要十分な機能が揃っています。

当ブログも含め、ネット上にレビューが多いのもこれから購入するユーザーにとってはありがたいところ。

これといって欠点は見当たりませんが、最初の発売から既に3年ほど経っているので、そろそろ読み取り速度・セット枚数などが向上した新機種が出てきてもいい頃かなあとは思います。

② Canon imageFORMULA DR-C125

現時点(2012/10/15)でScanSnap S1500に対抗し得るかもしれない機種としては、このCanon imageFORMULA DR-C125が挙げられます。

300dpi(私が自炊時に最もちょうどよいと思う解像度)での読み取り速度は、グレースケールなら25枚/分、カラーなら15枚/分。どちらも20枚/分のScanSnapと比べ互角といっていいでしょう。

セット枚数が30枚と少ない点、及び汎用的なAdobeのソフトが付属していないのはマイナスポイントですが、特徴的なラウンド形状により小さいスペースにも設置でき、スキャン後の紙が散らばりにくいという長所があります。

比較的新しい機種のためレビューは少ないですが、例えば設置場所に余裕が無い、デザインを重視する、セット枚数が少なくてもグレーの読取が早い方が良いなど、使用目的によってはScanSnapの代わりに選ぶのもアリだと思います。

◆他の機種は?

以上、2機種について書いてきましたが、他にも一見自炊に使えそうなドキュメントスキャナーはいくつかリリースされています。

ではなぜ上記比較に載せなかったというと、私が調べた限りでは上記2機種と比較するレベルに達していないと思ったから。

検討した機種と、参考にしたレビューを載せておきます。

【PC Watch】 エプソンの新ドキュメントスキャナ「ES-D350」を試す ~本1冊をまるごとセットできる「自炊向け」モデル

→ソフトウェアがたびたびハングアップするなど安定性に不安あり。さらに、重送を検知して止まった場合に、再開後のファイルを別として保存してしまうとのこと。これはさすがに問題外かと。。。

【PC Watch】 ブラザーのドキュメントスキャナ「ADS-2000」を試す ~USBメモリやAndroid端末への直接出力にも対応

→読み取った原稿に余白や影ができ、ゆがむ場合も多いとのこと。
また、騒音が大きい、紙詰まり時にもしばらくモーターが回り続けるなどの問題もあるようです。

◆比較表

最後に、前述の2機種の比較表を載せておきます。

名称価格サイズ重量読取速度セット枚数重送検知
ScanSnap S150031,998円292
×159
×158mm
3kg20枚/分(300dpiグレー)50枚超音波
imageFORMULA DR-C12531,480円300
×156
×217mm
2.6kg25枚/分(300dpiグレー)
15枚/分(300dpiカラー)
30枚超音波

※価格は2012/10/15 Amazon調べ

◆あとがき

スキャナーは自炊道具の中でも最も高い買い物。

慎重に選びたいところですが、現在のところScansnap S1500がスペックや性能、当ブログを含めたレビューの充実度からいって間違いないところです。

とはいえ、Scansnap S1500もリリースされてから3年半以上。
そろそろ後継機種なり、別メーカーからそれを超える機種が出てきても良いかと思うのですが・・・もう成熟しきってこれ以上改善の余地がないのでしょうか。今後に期待したいところです。

次回からは、いよいよ実践編。実際に本を裁断していきます!

なお、今までの自炊(本の電子化)コンテンツは以下からどうぞ。
順番に読めば、何も知らない方でも理解できるように書いているつもりです。

自炊まとめ記事は以下から。
今回改めて自炊記事を書き起こしていますが、基本的な自炊のやり方は変わっていないので、今すぐ始めたいという方は以下の記事を参考にしてください。

【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

こちらの記事もおすすめ:

  1. 自炊に適したスキャナーをえらぼう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第2回】
  2. スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!
  3. 新しいiPadで自炊はどう変わる?Scansnap(スキャナー)の設定は?iPad2と比較して確かめてみた

自炊に最適!Carl(カール)の裁断機DC-210Nを使った本の裁断手順

$
0
0

Procedure of cutting books with carl dc 210n title

こんにちは。自炊(本の電子化)ブロガー@ushigyuです。

約2年ぶりに、本を裁断・スキャンし電子化する、いわゆる自炊の方法をまとめ直していますが、今回は裁断機を使った「本の裁断」編です。

私が家庭で本の自炊をするのに最もオススメな裁断機は、Carl(カール)社のDC-210Nであることは以前記事にした通り。

自炊(本の電子化)用の裁断機を選ぶ5つのポイントと、オススメの裁断機紹介

では、実際にこの裁断機DC-210Nを使ってどのように本をバラバラに裁断すればよいのでしょうか。

その具体的な手順を多くの写真とともに解説してみましたので、ご覧ください。


スポンサーリンク


福岡・大名の「GuildCafe Costa」に設置している自炊スペースにて、実際に本の裁断をやってみます。

Procedure of cutting books with carl dc 210n 1

設置している裁断機は、カールのDC-210
DC-210Nの前世代の機種で、色が違う、カットライン表示機能がないといった違いはありますがほぼ同じ。

これから説明する手順も、DC-210Nでも同様にできると考えて問題ありません。

◆手順① 表紙をはがす

今回裁断するのは、こちらの新刊のマンガ。
(念のためぼかしてあります)

Procedure of cutting books with carl dc 210n 2

まず、表紙をはずします。
(表紙は今回は使いませんが、別途裁断するなどしてスキャンしてもOK。)

Procedure of cutting books with carl dc 210n 3

次に、中の表紙(さっきはずした表紙と呼び方の違いがわからないので、そう呼びます)をはがしていきます。以下の写真のような感じ。

Procedure of cutting books with carl dc 210n 4

はがし終わりました。この中表紙は捨ててしまってよいでしょう。
(使いたい人は別途裁断・スキャンしてください)

Procedure of cutting books with carl dc 210n 5

◆手順② 本を小分けにする

次に、本を裁断機に入る厚さに小分けにしていきます。

だいたい以下の写真くらいの厚さであれば問題なし。

Procedure of cutting books with carl dc 210n 6

小分けにするページでガッと開いて、両手でねじるようにして少し切れ目を入れます。

Procedure of cutting books with carl dc 210n 7

そして、破れないよう注意しながら両手で左右に引っ張り、割いていきます。
最初は力がいるかもしれませんが、慣れると女性でも簡単にできますよ。
(もしどうしても難しい場合は、カッター等を使ってください)

Procedure of cutting books with carl dc 210n 8

マンガの場合なら、だいたい3〜4等分くらい。
(裁断機の種類によって変わります。これはDC-210Nの場合)

Procedure of cutting books with carl dc 210n 9

上から見るとこんな感じ。

Procedure of cutting books with carl dc 210n 10

◆手順③ 裁断機DC-210Nにセットし、裁断する

裁断機のロックを外し(下の写真参照)、小分けにした本をセットします。

Procedure of cutting books with carl dc 210n 11

経験上、だいたいカッターマットの端にかかるくらいで裁断すると、糊が残らず必要以上に切り過ぎずちょうどよいバランスだと思います。

ちょうどよい位置にきたら、ガイドをその位置に合わせておきましょう。
残りの本や、同じ大きさの本をセットするときに便利です。

Procedure of cutting books with carl dc 210n 12

OKなら、裁断機のロックを下ろして固定します。

Procedure of cutting books with carl dc 210n 13

あとは、刃のついたスライダを数回往復させるだけ。
本が小気味よくサクサク切れていきます。

Procedure of cutting books with carl dc 210n 14

こんな感じで、糊で綴じられた部分がカットされました。

Procedure of cutting books with carl dc 210n 15

これでスキャンの準備完了です!

Procedure of cutting books with carl dc 210n 16

本の残りも同様にして裁断していきましょう。
小分けにするなど面倒だと思うかもしれませんが、ちょっと慣れるとサクサクできるようになります。
(自炊では、むしろスキャン待ちの時間の方がずっと長いです。。。)

Procedure of cutting books with carl dc 210n 17

◆動画もあります

本の裁断に関しては、以前撮影した動画をYouTubeにアップしてあります。

こちらも併せてどうぞ。

◆あとがき

本の裁断というと大層な設備や手間がいりそうですが、1万円もしない裁断機1つあれば意外と簡単にできてしまうのです。

これから本の自炊を始めようという方は、参考にしてみてください!

次回は、Scansnap S1500を使った本のスキャンや詳しい設定について解説予定です。

なお今回紹介した裁断機DC-210Nですが、機能や価格は同じで色違いの機種もある模様。
青好きの私としてはブルーが・・・欲しいなあ・・・

今までの自炊(本の電子化)コンテンツは以下からどうぞ。
順番に読めば、何も知らない方でも理解できるように書いているつもりです。

自炊まとめ記事は以下から。
今回改めて自炊記事を書き起こしていますが、基本的な自炊のやり方は変わっていないので、今すぐ始めたいという方は以下の記事を参考にしてください。

【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

こちらの記事もおすすめ:

  1. 自炊(本の電子化)用の裁断機を選ぶ5つのポイントと、オススメの裁断機紹介
  2. 本を自炊(電子化)する場合に考慮すべきデメリットとリスク5つ
  3. 帰省したら実家のマンガを「自炊」して電子化し、いつでも読めるようにしよう!

自炊に最適!スキャナーScanSnap S1500を使った本のスキャン手順と設定、重送時の対処

$
0
0

Procedure of scaning books with scansnap s1500 2

どうも。自炊(本の電子化)ブロガー@ushigyuです。

長い間、自炊の定番機として君臨しているScanSnap S1500

先日のスキャナー比較で書いたとおり、いくつか新しいスキャナーはリリースされているものの、このScanSnap S1500を明らかに超えるような機種はまだ出ていません。

今回は、このScanSnapでのスキャンについて、改めて詳しくまとめておきたいと思います。

本に合わせたスキャン設定、詰まったときの対処など、これから使おうと思っている人や設定がうまくいかない方はぜひチェックしてみてください!


スポンサーリンク


◆スキャン前の設定

▼保存先

イメージの保存先は、保存したいフォルダに設定しておきましょう。

ファイル名は後で付け直してもいいですが、ここではスキャン前に付けておく方法をご紹介。
「ファイル名の設定」をクリック。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 3

ここで、「自分で名前を付けます」で好きな名前を付けましょう。
連番は、不要であれば「0桁」にしておくといいですね。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 4

▼読み取りモード

次に、読み取りモードの設定。
オススメは、「スーパーファイン」。私もいつもこれです。

理由としては、出版物は300dpiで印刷されることがほとんどらしいのと、エクセレントだとScanSnapは極端にスキャンスピードが落ちる(だいたい他の設定の1/3)ことが挙げられます。

スーパーファインでスキャンしたPDFは、Retinaディスプレイでもくっきり見えることを確認済みです。ご安心ください。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 5

カラーモードの選択は、以下のように選びましょう。
・マンガ、モノクロでも写真や挿絵のある本→グレー
・カラーの本→カラー
・文字のみの小説、文庫本など→白黒

なお、グレーとカラーはファイルサイズが一緒、白黒のみ1/10程度になります。
自動は信用ならないので非推奨。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 6

読み取り面の選択は「両面読み取り」、さらに継続読み取りにチェックを入れておきましょう。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 7

読み取りモードのオススメは以下。
「原稿の向きを自動的に補正」は、マンガや写真を勝手に逆向きにして取り込んだりするのでチェックしない方が良いです。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 8

▼ファイル形式

ファイル形式は、私の場合はPDF。JPGでも問題はありません。
それぞれの特徴としては、
・PDF:1ファイルにできる、OCR可
・JPG:ページ数分ファイルができるのでzip化必要、OCR不可、ファイルサイズはPDFよりやや小さくできる

といったところでしょうか。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 9

OCR(文字認識)をかけたい場合は、「検索可能なPDFにします」にチェックを入れましょう。
これをしておくと、後で文章の選択→コピペができたり、文章に書かれている単語から検索ができたりします。
(100%ではないので注意)

その代わり時間がかかるので、用途に合わせてお好みで。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 10


あとは、前回のエントリーで裁断まで終わった本を、ScanSnap S1500にセットしてボタンを押せばOK!

Procedure of scaning books with scansnap s1500 1

サクサクとスキャンされていきます。これについては以前動画も撮っていますのでどうぞ。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 2

◆重送(2枚を重ねて読み込んだ)場合の対処

紙がくっついていたりして重送が起こった場合、以下のような表示が出てScanSnapの読み取りが止まります。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 11

この場合、下の写真のスイッチを引いて原稿を取り出し、重ねて読み込んでしまったページをきれいにはがすなりくっつかないようにほぐし、戻してセットしなおします。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 12

重ねて読み込んだページは「残さない」にして、継続読み取りをクリック。これでスキャンが再開されます。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 13

◆継続読み取り

継続読み取りにチェックを入れておくと、セットした分をスキャンし終わったときに以下のような画面が出てきます。
まだ残りのページがある場合は、それをセットして「継続読み取り」。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 14

1冊すべて読み込んだ場合は、「読み取り終了」を押しましょう。
これで、何回かに分けてスキャンしても1つのPDFファイルになってくれます。

Procedure of scaning books with scansnap s1500 15

Adobe Readerで確認してみましたが、いい感じにスキャンされてますね!

Procedure of scaning books with scansnap s1500 16

◆あとがき

何も知らないと最初はいろいろ失敗をするスキャン設定ですが(私はけっこう失敗しました^^;)、この記事を見て設定すれば間違いないはずです。

本の自炊は手間がかかりますが、電子化した本の扱いやすさとスッキリした部屋を見てしまうともう戻れない魅力があります。

興味のある方は、当ブログの自炊講座を見て検討してみてください!

今までの自炊(本の電子化)コンテンツは以下からどうぞ。
順番に読めば、何も知らない方でも理解できるように書いているつもりです。

自炊まとめ記事は以下から。
今回改めて自炊記事を書き起こしていますが、基本的な自炊のやり方は変わっていないので、今すぐ始めたいという方は以下の記事を参考にしてください。

【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

こちらの記事もおすすめ:

  1. 自炊(本の電子化)用のスキャナーを選ぶ5つのポイントと、オススメのスキャナー紹介
  2. スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!
  3. 本を自炊(電子化)する場合に考慮すべきデメリットとリスク5つ

ScanSnap S1500と後継機iX500はどう違う?自炊は?スペックを比較し予想してみた

$
0
0

富士通 A4スキャナ[600dpi・USB2.0] ScanSnap iX500(Windowsモデル) FI-IX500-C

長らく自炊(本の電子化)用スキャナーの定番機として君臨してきた、ScanSnap S1500

他社も競合機種をリリースはしていたものの、このS1500を上回るようなものは私の見たところありませんでした。

ですが、リリースされてからもう3年以上。そろそろ次の機種が・・・と思っていたところ、ついに来ました!

それが、ScanSnap S1500の後継機種、ScanSnap iX500です。


2012/11/30に発売される、このiX500。

スキャン速度のアップ、Wi-Fi機能、画像処理性能アップ、OCRの高速化など自炊にもインパクトのありそうな機能改善・新機能が満載で、とても気になっています。

というわけで、今回は発表されているスペックから、ScanSnap S1500とiX500はどう違うのか?自炊(本の電子化)はどう変わるのか?考えてみたいと思います。


スポンサーリンク


◆ScanSnap S1500とiX500を数字で比較

名称価格サイズ重量読取速度セット枚数重送検知
ScanSnap S150035,800円292
×159
×158mm
3kg20枚/分(300dpiグレー)50枚超音波
ScanSnap iX50052,800円292
×159
×168mm
3kg25枚/分(300dpiグレー)50枚超音波

※価格は2012/11/15 Amazon調べ


注目は、「読み取り速度」の部分。

今までは、自炊を何冊もやろうとするとスキャン待ちの時間がネックとなっていました。
それが短縮されるのは、数字で見ると地味ですがかなり大きなインパクトがあります。

単純計算で、100枚のスキャンにかかっていた時間が5分から4分に短縮されるわけですから、冊数が増えるにつれ浮く時間も・・・というのは容易に想像できるでしょう。

ですが、新発売であることもありiX500の予価は5万以上。
「読み取り速度の差だけで17,000円ってのは・・・」という方もいるでしょう。

iX500に期待する部分は、実はこれだけではありません。
プラスアルファの部分がもしかすると読み取り速度以上のメリットとなるかもしれないのです。

◆クラウド連携

ScanSnap 特長(クラウドサービス連携) : 富士通

iX500は、DropboxやEvernote、Googleドキュメントといったクラウドサービスに対応し、直接保存することが可能になったとのこと。

本の自炊については、ファイルサイズが大きいため直接連携させると容量が溢れてしまう懸念があります。
ですが、書類なんかはサクっとクラウド保存して出先で使うことができると便利そうですね。


他にも便利そうなのは、読み取った名刺をEvernoteに保存する場合。

EvernoteとScansnapを使った超便利な名刺管理法!その方法を具体的に解説します

読み取った名刺を、ノートブック指定+タグ付けしてシームレスにEvernoteに保存できたら段違いに便利になるはず。
どこまでできるかはわかりませんが、期待です。

◆OCR認識の高速化

ScanSnap iX500 検索可能なPDFの高速生成を実現 : 富士通

OCR(文字認識)の高速化もかなり期待している性能アップ項目です。
公式ページによると、S1500の45%の時間でOCRをかけることができるとのこと。

今までは、OCRをかけるとスキャン+OCRで普通のスキャンの倍くらい時間がかかり、それが面倒なのでOCRをかけない・・・なんていう事態もありました。

これが無くなるのならありがたい。

◆重送(重なって読み込んでしまうこと)が少なくなる

ScanSnap iX500 安定した給紙を実現: 富士通

S1500のときも、特に重送が多いとは感じていませんでした。

ですが、雑誌などくっつきやすい薄い紙の場合や、ある程度使ってローラーが少し劣化してくると重送が増えてきて、それは確かに煩わしい部分も。

iX500では「ブレーキローラーによる原稿分離方式を採用」とのことで、これがさらに改善されるらしい。

さらに、消耗品も以前に比べ倍以上長持ちするようになったようです。

◆タブレットPCなどへのWi-Fi送信機能

ScanSnap特長(スマートフォン/タブレットと簡単に連携) : 富士通

iX500は、パソコンにつながなくとも原稿を読み取ることができ、それをスマートフォンやタブレットPCに直接Wi−Fi経由で送信できるとのこと。

用途が広がりそうで面白い機能であることは間違いありません。

あとは、送信されたファイルがどういう形でタブレットに保存されるのか、速度はどうか、専用アプリだけではなく他のアプリでも使えるのか、といったところが気になります。

サクっとスキャンして、すぐに手元のiPhoneやiPad、Androidタブレットで読めたらかなり便利になりそうですね!

◆あとがき

以上、公開されている仕様や機能からわかることを元にいろいろと書いてみました。

使ってみなければわからないソフトの使い勝手や安定性、ハードの操作感などありますが、かなり期待できる機種といえるでしょう。

私も自炊、いや紙の電子化ブロガーとして、すぐに手に入れてレビューする予定です。

ScanSnap iX500が気になる方は、それまでしばしお待ちください!

自炊に最適!スキャナーScanSnap S1500を使った本のスキャン手順と設定、重送時の対処

自炊(本の電子化)用のスキャナーを選ぶ5つのポイントと、オススメのスキャナー紹介

スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!

こちらの記事もおすすめ:

  1. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  2. 自炊に最適!スキャナーScanSnap S1500を使った本のスキャン手順と設定、重送時の対処
  3. 自炊(本の電子化)用のスキャナーを選ぶ5つのポイントと、オススメのスキャナー紹介

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

$
0
0

IMG_0223

今までスキャンした本の冊数をおぼえている、自炊ブロガー@ushigyuです。

ブログ名の通り「自炊(本の電子化)」に関してどこよりも詳しく解説している当ブログ

購入する裁断機やスキャナー等の検討から、実際の手順、後片付けに至るまでをまとめたのが以下の記事です。

【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~

自宅での”自炊”の他に、紙の本を送ると電子化して送ってくれる「自炊代行業者」も、最近では増えてきています。

ですが以下のニュースでわかる通り、そちらには若干暗雲が垂れ込めてきている状況。

それに加え、有象無象の電子書籍ストアが乱立し、消費者はどこでどうやって電子書籍を買えばいいかわかりにくいのが今の状況。
裁断機とスキャナーを使った”自炊”のニーズは、もう少し続きそうです。

とは言っても、「やってはみたいけど踏み出せない」「よくわからない」という人もまだまだ多いはず。

ということで、今回はそんな方に向け、Q&Aという形で「自炊(本の電子化)」についてまとめてみました。

スポンサーリンク

◆目次

 ・Q1. “自炊”(本の電子化)って何ですか?

 ・Q2. どんなメリットがあるの?

 ・Q3. 自炊(裁断、スキャン)する手段はどんなものがあって、いくらかかる?

 ・Q4. 自宅で自炊するための裁断機とスキャナーは、どれを選ぶべき?

 ・Q5. 1冊あたり時間はどれくらいかかる?

 ・Q6. ファイルサイズはどれくらいになる?

 ・Q7. 電子化した本は、どうやって読むのがいい?

◆Q1. “自炊”(本の電子化)って何ですか?

Jisui q and a by jisui blogger 1

Wikipediaによると、以下の通り。

書籍や雑誌を裁断機で切断しイメージスキャナ使ってデジタルデータに変換する行為を指す言葉
(via 自炊 (電子書籍) – Wikipedia

「自ら吸い込む」ことから名付けられたということです。

元々はネットスラングでしたが、iPadやKindle、タブレットPCなど電子化した本を読むのに便利なデバイスの普及により、かなり一般的な言葉になってきました。

上記Wikiでは『自炊には相応の技術を要する』とありますが、実は大した技術など必要ありません。
それを解説したのが、前述の自炊まとめ記事です。

今回の記事でも、自炊はそんなに難しくない、ということを知ってもらえるよう書いていますので、以下のQ&Aも読んでみてください。

◆Q2. どんなメリットがあるの?

一番のメリットは「スペースをとらない」ことでしょう。

本を読んだそばから売ったり捨てたりできれば良いですが、後で読み返したりリファレンスとして使ったり、などとっておきたい本もあるものです。
そんなときに電子化してあると超便利。

私は既に600冊以上を電子化していますが、それが紙の本として家にあったら…
と考えるとゾッとします。。。

スッキリした家を保つためにも今や私にとって”自炊”は必須です。


データなので持ち運びが楽で、iPad等に入れて何十冊、何百冊と持ち歩けることも大きなメリット。

他にもテキスト認識(OCR)させて検索できたり、整理しやすかったり…といった様々なメリットが。

詳しくは、以下の記事をどうぞ。

デメリットというほどのデメリットは思いつきませんが、心理的・物理的・金銭的なハードルは確かにあります。
(裁断機とスキャナーを揃えれば4〜7万くらいはしますしね…。)

それらのハードルについては以下で解説しています。

◆Q3. 自炊(裁断、スキャン)する手段はどんなものがあって、いくらかかる?

まずは、当ブログでも解説している、自分で裁断機やスキャナーを揃えて電子化する「自宅での自炊」

裁断機やスキャナーはそれなりに高価ですが、一旦揃えてしまえばあとはやるだけ。
業者に任せるのは不安な人や、自分で設定など微調整したい人はこれ一択でしょう。

やり方に関しては、以下の記事を参照ください。

なお、大量の本を自炊する場合は以下の記事を参考に、裁断機とスキャナーのメンテナンスを忘れずに。



大量に本がある場合は、「自炊代行業者」を使えば楽です。
だいたい1冊あたり100〜200円といったところでしょうか。

ただし、ファイル名変更やテキスト認識、ページ数増などで別料金になる場合もありますので、各業者の料金表を確認ください。



秋葉原には「レンタル自炊スペース」があり、10分100円で裁断機とスキャナーを使って自炊できます。
(現在は、秋葉原の別の場所に移転しているようです)

実は福岡でも、このような自炊スペースができる、という噂も…?
(オープン次第記事にしますので、お待ちください)

その他、裁断専門のサービスもあります。
利用してみたところ高品質でどんな本でもきれいに裁断してくれますし、自炊代行業者と違って訴えられることもありません。

スキャンは別途自分でどうにかする必要はありますが、こういったところを利用するのもアリですね。
価格は、1冊あたり55〜90円ほど(冊数や本の種類によって異なる)。

◆Q4. 自宅で自炊するための裁断機とスキャナーは、どれを選ぶべき?

人気のある裁断機としては、PLUSの裁断機、中国製裁断機、Carlの裁断機があります。
それぞれ特徴があるので、自分のニーズに合わせて選ぶのが良いです。

裁断機の比較記事は、こちら。

私のオススメは、Carlの裁断機。薦めるには理由があります。
軽くて取り回しや収納しやすく、ある程度小分けにするにしろ裁断機能は十分。

600冊以上裁断してそういうのですから、間違いないです。

スキャナーに関しては、Scansnap S1500でOKだと思います。
他のスキャナーでもおそらくできるとは思いますが、間違いないのはやはりScansnap。

但し、これは現時点(2012/3/1)での話。
今後もっと良い新製品が出てくる可能性も。

そのときはまた記事にしたいと思います。

◆Q5. 1冊あたり時間はどれくらいかかる?

私がマンガ1冊で試してみたところでは、

 ・解体&裁断:1分10秒
 ・スキャン:4分30秒

で電子化できました。

最初の最初はもっと時間がかかると思いますが、数冊自炊して慣れれば誰でもこれくらいでできますよ。

なお、後からキーワード検索できるようテキスト認識(OCR)する場合は、+3分くらいかかるのでご注意を。

◆Q6. ファイルサイズはどれくらいになる?

私がいつも設定しているスーパーファイン(上から2番目の画質)画質だと、「グレー」「カラー」で15〜150MB程度(ページ数等によりかなりバラつきあり)、「白黒」なら10MB以内です。

Jisui q and a by jisui blogger 2

もう1つ下の画質「ファイン」だとサイズは半分程度になりますが、iPadで見てみると若干文字にかすれがあります。

それでも読むには支障はありませんが、やはり若干気になるので、私のオススメは「スーパーファイン」。

1冊100MBとすると、例えば600冊入れようとすると60GBと結構な容量になりますが、普段から本全てを持ち歩く必要はないでしょう。

私の場合は、2,30冊ほどふとした時に読みたい本やリファレンス本を持ち歩いておき、残りはDropbox等で管理して読みたくなったらダウンロード、という運用をしています。

◆Q7. 電子化した本は、どうやって読むのがいい?

電子化した本(PDFファイル or JPGファイル)は、Mac・Windowsパソコンの他、iPad、GalaxyTabなどのタブレットPC、Sony Reader、Kindle、iPhoneなどのスマートフォンなど、あらゆるデバイスで読むことができます。

その具体的手順については、以下の記事で解説しています。

中でもオススメは、iPad。
その理由は、スペックもさることながら、豊富なブックリーダーアプリの存在が大きいです。

以下の記事で詳しく比較していますので、自分の求める機能や価格に応じて選んでみてください。

ちなみに、この記事でも書いていますが私の一押しはずっと「i文庫HD」です。

i文庫HD 2.2.0(¥800)

カテゴリ: ブック, ユーティリティ
現在の価格: ¥800(サイズ: 18.6 MB)
販売元: nagisa – yasuyuki asada
リリース日: 2010/05/09

App

ss1 ss2



なお、これまで公開してきた自炊(本の電子化)のノウハウが、これからの日本の電子書籍業界の(私が思う)展望や提言も含めて、電子書籍として発売されました!

かんたん!『積ん読』ゼロの蔵書電子化マニュアル | 株式会社デジカル

紀伊国屋書店Kinoppyや楽天のRaBoo等で販売されているのですが、ショップごとに専用の電子書籍アプリやユーザー登録が必要だったりと購入がやや面倒。

(この本の中で、まさにそのような状況について「どのデバイスでも読めるよう規格の統一」「電子書籍を買いたいユーザーを迷わせない『電子書籍ポータル』の開設」を提言するなど、多分に自己矛盾を孕んでいます…–;)

ですが、内容については自分なりにきっちりまとめたつもりです。

よろしければお手にとってみてください!

◆あとがき

以上のQ&Aは、今まで”自炊”に関してされた質問と、私が思う「こんなことに疑問を持つのでは?」と思ったことをまとめたものです。

もし他にも質問や知りたいことがあれば、ぜひ@ushigyuまでMentionかDMでご連絡ください。

質問が多く集まるようなら、また第二弾Q&Aとして記事を書きたいと思います!

Kindleで自炊(電子化)した本(PDFファイル)を読む!その具体的手順

Kindle Fire、Paperwhiteがついに予約開始&ストアがオープン!Kindle3機種はどう違うのか比較してみた

こちらの記事もおすすめ:

  1. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  2. スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!
  3. 自炊に適したスキャナーをえらぼう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第2回】

新しいiPadで自炊はどう変わる?Scansnap(スキャナー)の設定は?iPad2と比較して確かめてみた

$
0
0

こんにちは。自炊(本の電子化)ブロガー@ushigyuです。

先日、遅ればせながら「新しいiPad(第三世代iPad)」を購入した私。
(参考リンク:自炊(本の電子化)ブロガーushigyuは、いかにして新しいiPadを買うに至ったか

購入前は、「解像度が上がっただけでしょ?」くらいに思っていたのですが、実際に使ってみるとそのインパクトは絶大。

新しいiPadで見るサイト、写真、アプリの画面などなど、別世界のように綺麗でした。

では、自炊(電子化)した本はどうでしょうか?

おそらく多くの自炊erが不安に思うのは、

 『新しいiPadの解像度で、今まで自炊した本を見ても問題ないの?』

というところかと。

今回は、その疑問に答えるべく実際に私がスキャンした本で試してみました。

スポンサーリンク

◆当ブログ推奨設定は、ScansnapS1500の「スーパーファイン」

まず、今まで私がブログでオススメしてきたスキャナー(Scansnap S1500)の設定をおさらいしておきましょう。

画質は、上から二番目の画質「スーパーファイン」が最もバランスが良くオススメです。

(中略)

◆「ファイン」以下
 ⇒ 文字が若干欠けてしまう。文章は読めるがやや粗い。読み取り速度は「スーパーファイン」と変わらず。
◆「エクセレント」
 ⇒ 読み取り速度が1/3に。
【自炊(本の電子化)完全マニュアル】第4回「本に合わせてScanSnapを設定し、スキャンしよう!」より)

上記の通り、私がオススメしていた画質は「スーパーファイン」
(なお、画質以外の設定は上の記事に詳しく書いてあるので参照ください。)

Scansnapの公式サイトによるとスーパーファインは「白黒:600dpi、グレー、カラー:300dpi」とのことですが、それがiPadで見るとどの程度なのかよくわからない。

というわけで、私が実際にScansnapの「スーパーファイン」で自炊(電子化)した本を使って、iPad2 VS “新しいiPad(iPad3)”で比較してみました。

◆iPad2 VS “新しいiPad”で、自炊した本の画質を比較

まずは、活字からいってみましょう。

※なお、iPad2と新しいiPadではスクリーンショットのサイズが違う(iPad:1024×768、新しいiPad:1536×2048)ため、同じ大きさになるように拡大・縮小をしています

iPad2、新しいiPadのスクリーンショットは、それぞれ以下のような感じ。

Ipad2 1

New ipad 1

この時点では、どちらも文字がそれなりに滑らかに見えますね。

ですが、これを2倍に拡大してみると。。。

Ipad2 2

New ipad 2

iPad2はジャギー(ギザギザ)が目立つのに対し、新しいiPadではまだまだ滑らか。
違いがハッキリわかります。

次に、マンガではどうでしょうか。

iPad2、新しいiPadのスクリーンショットは、それぞれ以下のような感じ。

Ipad2 3

New ipad 3

やはり、この時点ではそれほどの違いは感じません。

こちらも2倍に拡大すると。。。

Ipad2 4

New ipad 4

活字の場合と同様、iPad2ではやや粗さが目立ちますが、新しいiPadでは全く気になりません。

また、画像を見るとわかる通り、新しいiPadの方が白と黒の差がハッキリして見やすいです。
これは、解像度に加えて彩度が約44%アップしたことが関係していると思われます。

以上、「スーパーファイン」のままでも問題なく、新しいiPadのRetinaディスプレイを堪能できることがわかっていただけたでしょうか。

※さらに画質を「エクセレント」に上げて試してもいいのですが、もはや肉眼で認識できるレベルを超えていると思うので今回は省略します。


「特に拡大とかしないなら、iPad2でいいやん!」と思われた方もいるかもしれません。
もちろん、iPad2でも全く支障なく読むことができます。

ですが、「新しいiPad(iPad3)」はまた別次元。
(あり得ないことですが)元の本より綺麗になってるんじゃないの!?と錯覚するほど。

今回のスクショではさほどの違いはわかりにくいと思いますが、実際のiPadで読み比べてみるとその大きな違いがわかります。

彩度(色の鮮やかさ)の違いも大きく関係しているのかもですし、新しいiPadの方がよりクリアーというか、何というか。。。

言葉では説明し辛いので、店頭や持っている友達に見せてもらうなどして試してみてください。


【結論】
新しいiPadでもScansnapの画質は「スーパーファイン(カラー300dpi相当)」でOK。iPad2でも読むには問題ないが、Retinaディスプレイは段違いに綺麗すぎる!

◆注意点:アプリは全て最新バージョンにすべし!

最初にiPad2と新しいiPadで画質を比べたときには、違いがわかりませんでした。

それもそのはず、比較に使うi文庫HDをアップデートしていなかった(=Retina対応前のバージョンを使っていた)のです。

なんたる初歩的ミス…!

i文庫HD 2.2.2(¥800)

カテゴリ: ブック, ユーティリティ
現在の価格: ¥800(サイズ: 17 MB)
販売元: nagisa – yasuyuki asada
リリース日: 2010/05/09

App

ss1 ss2

当たり前ではありますが、新しいiPadを購入したときにはアプリを全て最新バージョンにアップデートするのを忘れないようにしてくださいね。

なお、iPadのブックリーダーアプリ(読書用アプリ)については以下で詳しく比較していますので、ご参考に。

◆あとがき

今回は、新しいiPadでのScansnapの設定について書いてみました。

他に「これを検証してみてほしい!」という要望がありましたら、@ushigyuまでお寄せください。できる限りお答えしたいと思います!

なお、@tobu1さんが一足先に自炊×新しいiPadのレビューをしてくださってました。
こちらも合わせてどうぞ。

RetinaディスプレイのiPadで電子書籍を読んでみたり、自炊して分かったこと | トブ iPhone

こちらの記事もおすすめ:

  1. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  2. スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!
  3. EvernoteとScansnapを使った超便利な名刺管理法!その方法を具体的に解説します

福岡に「本の自炊スペース」がオープン!実技指導も受けられるかも…!?

$
0
0

Fukuoka jisui space 3

どうも。自炊(書籍の電子化)の便利さを世に広めるブロガー@ushigyuです。

突然ですが、自炊スペースというのをご存知でしょうか?

裁断機、スキャナーを備え、本を持ち込むことでその場で裁断・スキャンして電子化することができる場所のことです。

以前、東京・秋葉原の自炊スペースの一つは実際に行ってレポートしましたし大阪にも一ヶ所できたようですが、他の地方ではあまり聞いたことがありませんでした。

ですがこのたび、自炊ブロガー@ushigyuプロデュースで福岡に「レンタル自炊スペース」がオープンすることになりました!
場所は、以前紹介した福岡・大名にある電源&Wi-Fiカフェ「Guild Cafe Costa(ギルドカフェコスタ)」の上階(3F)です。

本をデータ化したい方はもちろん、自炊(裁断、スキャン)を試してみたいという方もぜひ。


スポンサーリンク

◆自炊スペースの場所と設備

自炊設備があるShareOffice Costa(シェアオフィスコスタ)があるのは、福岡・大名。
地下鉄赤坂駅から徒歩5分です。


大きな地図で見る

上記の場所の3階、シェアオフィスの一角にその自炊スペースはあります。
(なお、来店時には一度2階カフェのスタッフまでお声かけください)

Fukuoka jisui space 1

裁断機(Carl DC-210)、スキャナー(Scansnap S1500)、及びScansnapに接続してあるパソコンが置いてあるのは、入り口近く。

Fukuoka jisui space 2

裁断機とスキャナー。

Fukuoka jisui space 3

置いてあるのは、以下の裁断機の1つ前のモデル。(使い方は同じ)

と、Scansnap S1500(Winモデル)です。

Windowsパソコン。これでScansnapの設定・操作や、データの取り出しを行います。

Fukuoka jisui space 4

◆自炊スペースの概要と、予約方法

以下、自炊スペースの概要です。

【住所】
 〒810-0041
 福岡市中央区大名1-10-14 MATCH 3F

【営業時間】
 月曜~土曜 10:00~22:00

【設備】
 ◆裁断機:Carl(カール)DC-210
 ◆スキャナー:Scansnap S1500
 ◆Windowsパソコン

【料金】
 1時間 1,000円(但し、Cafe会員は500円)
 ※Cafe会員は月額1,050円。自炊スペース料金の他、一部を除くドリンク料金も半額となります
 ※月額会員になって、1時間500円で一気に自炊してしまうのがオススメ

【書籍データ持ち出し方法】
 ① 利用者による、USBメモリ等のメディア持ち込み
 ② Dropboxによる共有
  →自炊スペースにてDropbox内に保存して共有用のリンクを取得していただき、自宅にてダウンロードする方法です。(不明な方は2Fスタッフまで)

【予約・利用方法】
 GuildCafe Costaホームページのお問い合わせフォームから、「自炊スペース利用希望」と明記の上、希望する時間をご連絡ください。
 折り返し、利用可否の連絡をさせていただきます。

 予約状況については、会議室利用カレンダーにて確認できます。

 また、来店時には直接3Fの自炊スペースに向かわず、一度2Fのカフェスタッフまでお声かけくださるようお願いします。

【その他】
 私、@ushigyuも良くこのビルの2F、GuildCafe Costaでノマドしています。

 私の予定にもよりますが、都合が合えば裁断・スキャンについて5〜10分程度のレクチャー、実演をすることも可能です。
 (ただし利用時間に含まれますのでご注意ください)

 ご希望の方は、@ushigyuまでメンション or DMにてご連絡ください。

◆裁断機(カール DC-210)、スキャナー(Scansnap S1500)の使い方

裁断機、スキャナーの使い方に関しては以下をご覧ください。

時間あたりの料金制ですので、ある程度使い方を把握した上で来店されることをオススメします。

なお、Retinaディスプレイを備えた”新しいiPad”でも、Scansnap S1500の画質「スーパーファイン」で十分であることを確認済みです。

◆利用者の声

先日、さっそく自炊レクチャー第1号させていただきました!

女子大生のみなみやん。
読者モデル&ブログもやっているそう。(・∀・)カワイイ!!

コスタで電子書籍が自炊できるんです!|世間はせまい。| みなみやんのhappyday’s

分厚くて重い教科書を自炊(電子化)してiPadに入れ、持ち歩きたいとのこと。
今の大学生はすげーなあ・・・。

やり方を聞いて「本を破るなんて…」と躊躇するかと思いきや、速攻で本を引きちぎっていたのが印象的でした。

正直、女の子でもできるか不安もあったのですが、「女子でもできますよ!」とサクサク裁断&スキャンしてくれて一安心。

みなみやんさん、ご利用ありがとうございました!

◆よくある質問(Q&A)

(いただいた質問を随時追記していく予定です)

◆あとがき

不明な点などありましたら、@ushigyuまでご連絡ください!

上記Q&Aに追記していきたいと思います。

それでは、ご来店お待ちしておりますm(__)m

こちらの記事もおすすめ:

  1. 福岡・天神近くの電源&Wi-Fiカフェ「Guild Cafe Costa(ギルドカフェコスタ)」ノマド、コワーキングに最高!
  2. 【保存版】本の電子化(自炊)ならこの記事だけ見ればOK!なまとめ ~裁断、スキャンから処分まで徹底解説~
  3. 福岡ミニ・ブログセミナー(講師:@ushigyu )、多くの方に来ていただきました!

スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!

$
0
0

FUJITSU ScanSnap S1500 Acrobat X 標準添付 FI-S1500-A

こんばんは。自炊(本の電子化)ブロガー@ushigyuです。

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか?
旅行やイベントなどの予定がある人もいれば、特に予定もなくヒマだ…という人もいるかと思います。

ヒマなGWを何もなくダラダラ過ごすのもいいですが、せっかくならまとまった時間が取れるこの時期に身の回りを整理してみませんか?

家にたまった書籍や仕事の書類、写真などをスキャンしてデータ化してしまえば、部屋もすっきり。

やってみるとわかりますが、家からモノが減ってスッキリと片付くだけで、家にいる時間がだいぶ晴れやかに気持ち良くなるものです。

今回は、そんな「スキャナーでデータ化してしまったらいいと思うよ!」的なものをまとめてみました。

スポンサーリンク

◆積み上がったマンガ、ビジネス書などの本を自炊(電子化)

Arrange belongings with scanner 1

まずはやっぱり、このブログのタイトルにもなっているこれ。本の電子化(自炊)です。

特にマンガなどは、新刊が出るたびに買い続けているとあっという間に本棚が埋まり、部屋を圧迫してきてしまいます。
とはいっても、また読みたくなるかもしれないしなかなか捨てるのもはばかられるもの。

そんなとき、裁断&スキャンして電子化しておけば、場所を取らないのはもちろん、例えばiPadに入れて全巻持ち歩くこともできるし劣化もしません。めっちゃ便利!

本を切り刻んでスキャンして捨てるなんて、とても…という人もいるかもしれません。

そういう人は特に大事な本だけ残して、「まあ、どっちでもいいか」的な本から電子化し、便利に感じるようなら徐々に増やしていく、という形もありでしょう。

なお、本の電子化にはスキャナーの他に裁断機があると便利です。
(カッターでもできなくはないですが、かなり大変だし時間がかかります。。。)

自炊(本の電子化)のやり方については、以下のエントリーにまとめていますのでご参考にどうぞ。

◆名刺

Arrange belongings with scanner 2

営業だったり自分で会社をやっている場合は特に、名刺はものすごい勢いで溜まってきてしまうものです。

そうそう捨てるわけにはいきませんから、50音順の整理箱か何かに入れておき、必要になったら一生懸命探して・・・となると結構大変。
いずれその箱からも溢れて、どう整理するべきか困ってしまうかもしれません。

スキャンしてデータ化しておけば、この「探すのが大変」「場所をとってしまい大変」という2つの難点が一気に解決します。

前者はOCRをかけたりEvernote内に名刺データを入れることで検索可能になり解決しますし、データとして見ることができればあとは適当に放りこんで置いても、捨ててしまっても問題ありません。

詳しくは以下の記事をどうぞ。

◆論文・参考文献、プリント類

こういったものも基本的には本の電子化と同じ。
(元から紙の束なら、裁断機は不要ですね。)

机の中や棚の奥に眠っているこういった論文集やプリント類は、まとめてスキャンしてデータにしてしまえば便利です。

名刺のところでも述べましたが、場所を取らずにスッキリするのはもちろん、検索などで取り出しやすくなってイイですよ!

◆年賀状などのハガキ

年賀状や暑中見舞いといったハガキや手紙も、捨てるに捨てられませんよね。
年に数回なので枚数はそれほど多くないかもしれませんが、毎年のように溜まっていく一方。

これも全部スキャンしてデータにしてしまいましょう!

後で住所を検索できたりもするので、次の年に「あの人の住所なんだっけ・・・?」となったときにもサクっと探せて便利です。

◆昔の写真

Arrange belongings with scanner 3

デジタルカメラが無い時代の昔の写真、家にアルバムごとたくさんあると思います。

これも全部スキャナーにかけて電子化してしまうのがオススメです。

さすがに捨てるのは忍びないかもしれませんが、データ化しておくことで取り出しやすくなるのは今までにも述べた通り。
色あせたりといった経年変化もデジタルデータなら起こりません。

加えて、データにしてEvernote、Dropbox等にバックアップしておけば、地震・火事・紛失などの際、大事な写真が失われてしまうことも防げます。

上の画像が、実際にスキャンした写真です。結構キレイに残るものですね。

詳しくは以下の記事をどうぞ。

◆スキャナーを持っていない人は「自炊スペース」を使うという手も

スキャナーを持っていない、あるいはちょっと高くて手が出ない…という人は、「自炊スペース」に行ってみるのもアリ。

私の知る限りでは今のところ東京、大阪、福岡にしかありませんが、その近辺に住んでいる方ならスキャナー(と裁断機)を時間制、あるいは◯冊△円という形で使うことができます。

どういう感じかわからないから、試しにやってみたいという人にも便利。

福岡の「自炊スペース」については、以前記事に書いた通り。大名にオープンしています。

◆あとがき

今現在困ってないから別にいいよ…と思う人でも、実際にスキャンしてデータ化してみるとその便利さに気づくと思います。

目的は部屋の整理であったり、思い出を残しておくためであったり人それぞれだと思いますが、ゴールデンウィーク中の時間に余裕のある人はぜひ検討してみてください!

こちらの記事もおすすめ:

  1. EvernoteとScansnapを使った超便利な名刺管理法!その方法を具体的に解説します
  2. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  3. 新しいiPadで自炊はどう変わる?Scansnap(スキャナー)の設定は?iPad2と比較して確かめてみた

自炊に適したカール裁断機DC-210Nブルーを購入!本の裁断手順&詳細レビュー

$
0
0

Carl dc210n blue 5

こんにちは。自炊(本の電子化)ブロガー@ushigyuです。

多数の本を自宅で自炊してきた私ですが、現在その設備(裁断機DC-210、スキャナーScanSnap S1500)は福岡・大名のギルドカフェコスタにある自炊スペースに設置されています。

福岡に「本の自炊スペース」がオープン!実技指導も受けられるかも…!?

本を電子化したくなったときはこの自炊スペースに持って行っていたわけですが、例えば今すぐiPadで読みたい本など、自宅でサクっと電子化したい場合も出てきました。

うーむ・・・と考えていたのですがScanSnapは新型iX500を手に入れるとして、裁断機はもう買ってしまうことにしました!

私はブルー好きなので、カール(Carl)裁断機DC-210Nのブルーを購入。
せっかくなので詳細な写真レビューと、使い方のおさらいも兼ねてご紹介します!


スポンサーリンク

◆セルリアンブルーと蛍光イエローの外観が良い!

こちらが、注文したカール(Carl)の裁断機DC-210N-Bの外観。
あれ、ブルーにしたはずだけどパッケージの写真が普通の色。大丈夫かな・・・?

Carl dc210n blue 1

・・・と思ったのですが、ちゃんとCOLORがブルーになってました。

Carl dc210n blue 2

オープン!

Carl dc210n blue 3

おおっ、色合いがかっけえ!
裁断機にかっこ良さは不要かもですが、個人的には気に入りました。

内容物は、本体と簡単な説明書のみ。

Carl dc210n blue 4

袋から取り出してみる。うん、いいね。
ブルーとなっていますが、実際の色はセルリアンブルーといった感じ。

Carl dc210n blue 5

簡単な説明書も貼ってあります。

Carl dc210n blue 6

中には、普通の替刃、ミシン目替刃と替カッターマットまで入ってます。至れり尽くせり。

Carl dc210n blue 7

本の位置を固定するガイド。
裏側は磁石になっており、固定した場所でしっかりくっつきます。

Carl dc210n blue 8

◆実際に本を裁断してみた

裁断の手順は以下の記事でも詳しく解説していますが、せっかく届いたので改めてやってみました。

自炊に最適!Carl(カール)の裁断機DC-210Nを使った本の裁断手順

本を解体して細切れにしたら(やり方は上記記事参照)、DC-210Nにセットします。

その際、裁断する面の端がカッターマットの端と重なるくらいにすると、糊づけされた部分をきれいにカットできます。
しっかり押さえたらガイドを合わせておくと、本の残りを裁断するときに便利。

Carl dc210n blue 9

あとはスライド式の刃を往復させるだけ。簡単です。

Carl dc210n blue 10

あっという間にパラッと裁断できました。

Carl dc210n blue 11

小分けした残りの本も、同じ要領で。ガイドがあるので位置を合わせるのが簡単です。

Carl dc210n blue 12

うまくやれば、切りくずもほとんど出ません。

Carl dc210n blue 13

◆価格に加え、軽い、薄いのが家庭用には便利!

本体の価格や替刃、カッターマットの安さも、DC-210Nの大きな魅力のひとつ。

大型裁断機の替刃は1万円以上するものもありますが、DC-210Nの替刃は2枚入りで500円前後。文字通りケタ違いです。

さらにもうひとつの大きな魅力は、その軽さ・薄さと取り扱いやすさ。
片手で持って移動し、ちょっとした隙間に収納できます。
(大型裁断機だと10kgあるので、とてもこんな簡単に持ち運んだりできません。。。DC-210Nは2.6kg。)

Carl dc210n blue 14

小分けにするのが面倒で以下のような大きな裁断機を買う方もいるとは思いますが、価格の安さ、取り扱いやすさを考えるとやはり私はDC-210Nを推しますね。
そもそも、小分けにすること自体ちょっと慣れればさしたる手間ではなく、時間もかからないので。。。

もちろん、小分けが面倒で自炊する気がなくなるから高価で大きくてもだいたい一発で裁断できる方がいい、という方もいると思います。

そのあたりは各自のお好みで選んでみてください。

各裁断機の比較は、以下の記事も参考にどうぞ。

自炊(本の電子化)用の裁断機を選ぶ5つのポイントと、オススメの裁断機紹介

CARL(カール)の裁断機を、600冊自炊した私がオススメする理由

◆あとがき

良いものだとは十分知っていましたが、やはり便利ですねー。

これでScanSnapの新型も手に入れれば、自宅での本の自炊(電子化)が捗りそうです!

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

こちらの記事もおすすめ:

  1. 自炊に最適!Carl(カール)の裁断機DC-210Nを使った本の裁断手順
  2. 自炊(本の電子化)用の裁断機を選ぶ5つのポイントと、オススメの裁断機紹介
  3. 本を自炊(電子化)する場合に考慮すべきデメリットとリスク5つ

11/30発売!ScanSnap iX500のセットアップ(初期設定)手順

$
0
0

Scansnap ix500 setup 12

どうも。ScanSnapを使い始めて3年の@ushigyuです。

当ブログは、タイトル通り「自炊(本を裁断してスキャンし、電子化すること)」から始まったブログ。

その最初の頃から、使っていたのはずっとScanSnap S1500
いろいろなスキャナーと比較してみても、やはり結論としてはScanSnapに落ち着いていました。

自炊(本の電子化)用のスキャナーを選ぶ5つのポイントと、オススメのスキャナー紹介

このようにScanSnap S1500を気に入って推しまくってきた当ブログですが、本日(11/30)発売のiX500はこのS1500の後継機ということで期待も高まっております。

スペック上での比較と考察は以下の記事に書いた通り。

ScanSnap S1500と後継機iX500はどう違う?自炊は?スペックを比較し予想してみた

というわけで、速攻で手に入れてきました!
早速初期セットアップからレビューしていきたいと思います。


スポンサーリンク

◆ScanSnap iX500開封!ブラック一色のシンプルな見た目。

こちらが外箱。
省エネを意識してか、着色はしておらずシンプルに印刷のみとなっています。

Scansnap ix500 setup 1

中身を取り出す。

Scansnap ix500 setup 2

これがScanSnap iX500の御姿。
S1500のシルバーからリニューアルし、ブラック一色のシックな感じ。

Scansnap ix500 setup 3

使う前に、貼られている緩衝材を取り外しておきましょう。

Scansnap ix500 setup 4

◆付属DVDでドライバのセットアップ

早速、付属のセットアップDVDを使ってScanSnapアプリのインストールをしましょう。

Scansnap ix500 setup 5

以降はMacでセットアップしていますが、iX500はWindows・Mac関係なく使えるため、Windowsでも同様に進めればOKです。

DVDをセットしたら、「ScanSnap」と書かれたマークを選択。

Scansnap ix500 setup 6

画像の通りにScanSnap iX500を接続し、電源をオンにします。

Scansnap ix500 setup 7

Scansnap ix500 setup 8

次は無線設定…ですが、ここではとりあえずスキップ。

Scansnap ix500 setup 9

今回のScanSnapは自動電源オフも備えているらしい。

Scansnap ix500 setup 10

以上でセットアップは終了。簡単ですね。


さて、これからガンガンスキャンをしていただきましょうか!

Scansnap ix500 setup 11

この青い光が個人的にはお気に入り。

Scansnap ix500 setup 12

インストールしたアプリを起動してみたところ、S1500のときと変わりありませんでした。
今までのスキャン設定で問題なさそう!

Scansnap ix500 setup 13

この辺は、これから本のスキャンをしつつ試してみたいと思います。

◆あとがき

iX500を手に入れて早速試したいのが、スキャン速度アップによる自炊時間の短縮化と、Wi-Fi機能。

名刺の取り込みなんかもどのくらい早くなるのか気になりますね。

これから順次レビューし、記事にしていきたいと思います!

EvernoteとScansnapを使った超便利な名刺管理法!その方法を具体的に解説します

600冊以上の本を電子化した私が答える”自炊”Q&A「裁断・スキャンはどうやって?」「メリットは?」に答えます

スキャナーで本、書類、写真などをデータ化して整理しよう!

こちらの記事もおすすめ:

  1. ScanSnap S1500と後継機iX500はどう違う?自炊は?スペックを比較し予想してみた
  2. 裁断機(カール)・スキャナー(ScanSnap S1500)をメンテナンスしよう!【自炊(本の電子化)完全マニュアル 第6回】
  3. 自炊に最適!スキャナーScanSnap S1500を使った本のスキャン手順と設定、重送時の対処
Viewing all 58 articles
Browse latest View live